「うまさよりひたむきさ」を徹底。上田西、実績で上回る京都橘から1点守り抜いて選手権初勝利!!
ゲキサカ / 2018年1月2日 22時24分
県予選後は、強豪チームと練習試合を重ねてきた。正智深谷高(埼玉)と聖和学園高(宮城)、流通経済大柏高(千葉)、東京ヴェルディユース、国士館大、上武大、そして松本山雅FCのトップチームとも対戦した。「12試合で4点しか取れず、流経大柏さんには0-4で負けました。格が違った。ずっと点を取れないことが気がかりで、練習では入っても、本番では入らない状態だった。そんな時にPKが巡ってきた。こういう形もあるんだ、と思いました」とホッと胸をなでおろした。
泥臭さを徹底する選手は日頃から大変な負担を強いられるはず。そして、徹底させる監督も覚悟が必要だろう。試合後の勝利監督インタビューで見せた涙には、そんな目立たない努力に隠された苦労がうかがわれた。
一方、京都橘の米澤監督は、どこかパッとしない表情だった。「不完全燃焼です。中途半端。守備も空中にあるボールをいかに収めて運ぶか、できる時間とできない時間があったり、失点してからの攻め方も半端だった。ボールを持っていない時のスキルももっと出してほしかった。一方、相手は徹底していて迷いがありませんでした」と唇をかむ。
試合後のロッカールームで、選手たちもやりきって泣いている様子はなかったという。京都橘は12月15日にプレミアリーグ参入戦を行い、前橋育英高(群馬)に0-5で敗れているが、その時と同じような雰囲気がこの試合でも漂っていたという。
「達成感がなかった。気持ちの持久力がなかった。また、あの試合からチームの雰囲気が回復しなかった。チームが落ちていくところをもう一度引き上げることはできたかもしれないですが、ピークまでは持っていけなかった。そこをどうするか考えないといけません。選手たち自身、どう感じていたのか…」
互いのスタイルだけでなく、チーム状態やベンチの考えも如実にピッチに現れ、交錯した試合。結果は、迷わず徹底した上田西に軍配が上がった。
(取材・文 伊藤亮)●【特設】高校選手権2017
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