[MOM2393]作陽MF中西樹大(3年)_一歩先行く女子を追え…“男女主将”がかわした約束
ゲキサカ / 2018年1月2日 22時6分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 遠野高1-2作陽高 浦和駒場]
同じ日に勝利を収めた。男子は3回戦へ、そして女子は準決勝へと駒を進めた。作陽高(岡山)のキャプテンMF中西樹大(3年)は「リスペクトしているけど、女子にも負けられない」と力強く語った。
この日が初戦となった遠野は、序盤から主導権を握って試合を進めると、前半26分にMF西山拓実(2年)がPKを沈めて先制。さらに攻勢を強めると、同38分に中西が追加点を奪取する。ゴール前でFKの好機を得ると、FW飯原一樹(3年)が直接狙った弾道の低いFKは、GK菊池朋哉(2年)に触れられることなくゴールに向かうがポストを叩く。そして、こぼれ球にいち早く反応したのが中西だった。
「GKが弾いたボールを詰めようという意識はあった。それがたまたまポストに当たって跳ね返ってきた。ただ、諦めずに詰めていたから生まれたゴールだと思う」。難しい体勢だったが、右足ダイレクトで合わせたボールはゴールネットを揺らし、貴重な追加点が生まれた。自身初となる選手権の舞台でのゴールに、「決めた瞬間の歓声は普段ないもの」と白い歯を見せつつ、「これに満足することなくしっかりと得点を狙っていきたい」と次戦以降への意気込みを示した。
後半に遠野に1点を返されたチームだったが、2-1の勝利を収めて3回戦へと駒を進めた。そして同日、第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会で準々決勝に進出していた作陽高は修徳高を1-0で下し、準決勝進出を決めた。遠野戦後に携帯で女子の試合結果を確認したという中西は、「正直、同じ高校で比べる人もいると思うけど、女子にも負けないように、お互い優勝できるような高校にしたい」と大いに刺激を受けたようだ。
女子サッカー部でキャプテンを務めるDF蓮輪真琴とは、クラスが一緒で「キャプテンならではの話もする」という。そして、選手権前には「お互いに優勝を目指して頑張ろう。アベック優勝しよう」と約束をかわしたようだ。まずは男子が翌3日に行われる3回戦日本文理高(新潟)戦で勝利を収め、4日に準決勝に臨む女子に勢いをもたらしたいところだ。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2017
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