「今年は強くない」米子北が歴史塗り替えるベスト8!!自慢の走力で前橋育英戦へ
ゲキサカ / 2018年1月5日 10時5分
[1.3 高校サッカー選手権3回戦 一条高0-3米子北高 等々力]
第96回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦を行い、等々力陸上競技場の第1試合では米子北高(鳥取)が一条高(奈良)に3-0で快勝し、同校初の8強入りを果たした。鳥取県勢としても92年度大会の米子東以来、25年ぶりの快進撃。5日の準々決勝で優勝候補の前橋育英高(群馬)と対戦する。
米子北は最終ラインの背後を突いたロングボールから攻撃の形をつくり、前半11分、2トップのFW葉間田累(2年)とFW城市太志(3年)がワンツーの形で崩し、城市がフィニッシュまで持ち込んだ。対する一条は2回戦に続いて右膝靱帯を痛めている主将のDF生成光(3年)が先発。前田久監督は「立ち上がりで相手に(流れを)持っていかれそうになったときに彼がいた方がいい」とこの日も短い時間で起用。プランどおり、前半16分に生成を下げ、DF奥井瑞樹(3年)を投入した。
徐々に一条が流れをつかみ、カウンターからFW竹島玲太(3年)がドリブル突破。MF松田崚(3年)が左のスペースを突き、サイド攻撃から得点機をうかがう。MF中井一尭(3年)がPA手前から右足ダイレクトで叩くなど、ミドルレンジから狙ったが、互いに決定機はつくれず、スコアレスで前半を折り返した。
米子北は後半開始と同時にMF高橋諒(2年)を投入。交代策が的中し、後半3分、ロングスローから高橋が左足シュートを放つと、相手DFにブロックされたこぼれ球に反応したMF坂田二千翔(3年)が右足ダイレクトで突き刺し、先制に成功。坂田は1回戦に続く今大会2ゴール目をマークした。
一条もすぐさま反撃にでると、後半4分、MF中井一尭(3年)のパスからこぼれたボールをMF石川航大(2年)が右足で叩いたが、シュートはわずかにゴール左へ。その後は再び米子北が豊富な運動量で攻め込み、シュートを連発。最後の猛攻をかけた一条は後半35分に決定機。FW相坂恭杜(3年)が決定的な左足ミドルを放ったが、これはGK佐藤壮太(3年)が右手一本でかき出した。
すると、直後のカウンターから米子北が次の1点を奪う。カウンターで抜け出したMF馬場琢未(3年)がエリア内でラストパスを届けると、走り込んだMF高橋諒(2年)が右足で流し込み、2-0と勝利を決定づけた。最後まで走力が衰えない米子北は後半40分にも途中交代のFW奥石龍世(3年)がダメ押しの3点目。後半だけで12本のシュートを浴びせた米子北が3-0の完封勝利をおさめた。
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