「この仲間であと3試合したかった…」、大阪桐蔭主将・MF西矢健人は悔しさ飲み込む
ゲキサカ / 2018年1月3日 21時5分
[1.3 全国高校選手権3回戦 大阪桐蔭高1-1(PK3-5)明秀日立高 駒沢]
主将・MF西矢健人(3年)が率いる大阪桐蔭高の挑戦が終わった。初出場となった9年前の大会では2回戦敗退。2度目の出場となった今大会でその2回戦を突破し、初となる3回戦に挑んだ。
「9年前から止まっていた時計を動かせましたけど、やっぱり全国はそう甘くはなかった」。チームを率いた西矢は晴れやかな顔で試合を振り返る。後半1分に先制に成功したものの、追加点を奪えずに時間は経過。「2点目、3点目を取れなかったのが悔しい」と語るように、追撃できない大阪桐蔭高は同21分に同点弾を浴びてしまう。
再び勝ち越しを狙う大阪桐蔭高は、後半38分に最大の決定機を迎える。DF深澤佑太(2年)が右サイドから放ったクロスをファーサイドの西矢が頭で合わせると、相手GKの逆を突いたボールは惜しくもゴール右ポストをわずかにはずれる。「30㎝先にポストもうひとつ置いといてくれよって思いましたけど…」と西矢は軽口を叩きつつ悔しさをにじませた。
1-1で決着がつかずにPK戦となり、大阪桐蔭高は3-5で敗戦。MF西山翔大(2年)がPKを外してしまったものの、西矢は「僕が(後半38分のチャンスで)決めていれば問題はなかった。僕が一番責任を感じています」と自らを厳しく律した。
負けた瞬間に高校サッカーは終わりとなり、西矢はその過ぎ去った濃厚な時間を思い返す。「(選手権予選やプリンスリーグなどで優勝し、)残すタイトルは選手権だけだって心の底にはあった。でも、そこのラストのピースをはめることはできませんでした」と後悔を口にし、「でもここで全部揃えてしまうと、大学とかプロとか、1、2年生も来年を前に満足していたかもしれない」と今回の結果を飲み込んだ。
「これからまだまだ伸びしろがあるって神様が言ってくれているのかな」と前向きに捉える西矢。逞しく成長したその顔には時折笑顔も見えていたものの、「でもやっぱり正直に言うと…」と最後には本音をポロリ。「この仲間で、あと3試合したかったな」。そう答える西矢の眼からは涙が小さく光っていた。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 石川祐介)
●【特設】高校選手権2017
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
関わった人たちが「みんな幸せになるようなサッカーをしよう」。富山一はPK戦で初戦敗退も1-3から執念の2得点
ゲキサカ / 2024年7月28日 6時1分
-
「ほんと誰にも負けない」GK高路地琉葦がPK戦で活躍。札幌大谷が富山一との激闘を制し、2回戦へ
ゲキサカ / 2024年7月28日 0時15分
-
タフな相手を乗り越え、まずは全国1勝。昌平・玉田圭司監督「僕もそうだし、選手も凄くいい経験だった」
ゲキサカ / 2024年7月27日 20時42分
-
[NBL in堺ユースフェス]「どれだけ影響力を持てる選手になれるか」。大成を関東制覇へ導いたFW伊藤雄淳は自分を伸ばし続けて“野望”実現へ
ゲキサカ / 2024年7月25日 17時5分
-
怒涛の立ち上がりで静学を飲み込み、8-1。プレミアWEST首位の大津が7連勝
ゲキサカ / 2024年7月1日 21時44分
ランキング
-
1【パリ五輪】モンゴル代表衣装は「レベチ」 CNNは「優勝」、ネット絶賛「めちゃくちゃカッケエエ」
J-CASTニュース / 2024年7月27日 17時10分
-
2男子団体球技にドイツの壁…バレーは大接戦の末に黒星 バスケはW杯王者に20点差完敗
スポニチアネックス / 2024年7月27日 22時12分
-
3【ハンドボール男子】日本がクロアチアに惜敗 残り0秒決勝点献上 日本前監督率いる因縁対決善戦も
スポニチアネックス / 2024年7月27日 22時36分
-
4柔道・永山竜樹が笑顔なき銅メダル 不可解判定で敗戦→3位決定戦で完勝 言葉詰まらせ「目標は金メダルだったので…正直きつかった」
THE ANSWER / 2024年7月28日 1時10分
-
5日本メダル1号は金!48キロ級・角田夏実が初五輪で涙の頂点 夏季五輪通算500個目メダルのメモリアル
スポニチアネックス / 2024年7月28日 1時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)