中西主将「僕のせいで全てが…」。“最高のチーム”作陽は志半ばでPK戦敗退に
ゲキサカ / 2018年1月4日 10時21分
[1.3 全国高校選手権3回戦 作陽高1-1(PK6-7)日本文理高 浦和駒場]
PK戦の末に敗退が決まった試合後、作陽高のMF中西樹大主将(3年)は「最後は自分が外して流れを持っていかれたので……PKに関しては正直僕のせいで全てが……」と言葉を絞り出した。
前半26分に先制された作陽は同32分にMF黒瀬翔矢(3年)のダイビングヘッドで同点に追いつく。相手の倍以上となる11本のシュートを放つ中で、中西は中盤を広範囲にサポート。相手のカウンターをストップするなど、押し気味に試合を進めるチームの中で非常に効いていた。
だが、決めきる部分で課題の出てしまった作陽は2点目を奪うことができず。それでも、PK戦は作陽の2年生GK岸本鉄矢が日本文理高3人目をストップ。後攻の作陽は1人目のCB大坂颯樹(3年)から4人目の右SB魚住祐輔(3年)までの4人のキッカーがコースにシュートを沈めて成功する。
そして、決めれば勝利の決まる5人目、中西の右足シュートは左隅のコースを突いたものの、「ボールが緩くなってしまった」ことで止められてしまう。最後は8人目のCB羽田一平(2年)のシュートが再び止められて敗れてしまった。
試合後のロッカールーム。中西は「みんなに謝ることと、キャプテンとしてチームのためにしっかりやるということは自分の中でも決めてやった」と振り返り、「来年、今の1、2年生には日本一を目指してしっかり頑張って欲しいと思います」とエールを送った。
ともにトレーニングから汗を流し、作陽にとって3年ぶりとなる選手権出場を果たした仲間たち、作陽というチームは主将にとって特別だった。全員で日本一を目指してきたからこそ、積上げてきたものに自信もあったからこそ、志半ばでの敗戦に悔しさが募る。「最高のチームでした。最後は悔しい思いをしたんですけれども、今までやってきたからこそ、ここまで来れたと思う。やってきたことにも自信がある。(今は)とりあえず、悔しい」
中西はこの悔しさを進学する京都産業大での成長の糧にすることを誓い、後輩たちには酒井貴政監督らコーチングスタッフたちとともに自分たちが届かなかった日本一を成し遂げてくれることを期待した。
「最後に羽田一平がPK外して負けてしまって、アイツが背負ってしまっている部分がある。『それは僕のせいやから』と言い聞かせたんですけれども……。来年は多分アイツかGKの岸本がキャプテンをやると思うんですけれども、僕よりも引っ張る力とか、しゃべる力とか凄くあるんで、その2人には特に期待しています」。悔しすぎる敗戦を知る下級生たちが3年生の思いも背負って成長を遂げ、来年は選手権を笑って終える。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017
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