突き詰めても遠かった日本一…富山一主将MF多賀啓志朗「ふがいない」
ゲキサカ / 2018年1月4日 17時11分
[1.3 全国高校選手権3回戦 富山一0-1前橋育英 等々力]
13年度大会で北信越勢初優勝を成し遂げた富山一高(富山)。「富山一の優勝を見て入学しようと決めた」世代が3年生になり、3年連続の出場。その実力から4年ぶり2度目の大会制覇が期待されたが、結果は2年連続の3回戦敗退。主将のMF多賀啓志朗(3年)は「日本一を後輩に託すことになってふがいない」と言葉に悔しさをにじませた。
前日の2回戦で強豪・東福岡高(福岡)との熱戦を制した。厳しいブロックに入り、連戦となった3回戦も優勝候補の一角、前橋育英(群馬)と対戦。前日と同じ11人が先発し、交代なく80分間プレーした。0-0で耐え凌いだが、やや運動量が落ちた後半アディショナルタイム3分に決勝点を献上。2回戦から登場した相手は2戦目、富山一はこれが3戦目。“日程面の差”で疲労もあり、この日は守備的な戦いからワンチャンスを仕留める作戦だった。
「3試合目ということでずっと前からいくと相手の方が体力的に上になるし、終盤きつくなる。(守備的な戦いは)監督が提案したけど、自分たちが賛成して自分たちの意見としてやった。やりたいことはできていたけど、点が取れなかったですね…」(多賀)
富山県予選では5試合53得点を叩き出した攻撃陣は破壊力抜群。戦い方を変えたこともあり、この日のシュート数はわずか1本だった。前半7分、バイタルエリアでFW坪井清志郎(3年)が落としたボールを多賀が左足で叩いたが、シュートはGKの正面を突いた。決定機を生かせず、「あそこで決められたらキャプテンらしいキャプテンになれたのかな」と自らを責めた。
3年生にとっては入学から3年連続の選手権。ただひたすらに日本一を目指し、その思いを強めた最後の挑戦も、頂点には届かなかった。「突き詰めても突き詰めても足りないくらい、日本一は遠い」。後輩に日本一を託す無念さをにじませながら、多賀は「最後の最後まで隙を出してはいけなかった。それができたのが前橋育英、できなかったのが自分たち。後輩には一年間のリーグ戦を通して、そういうところを築き上げてほしい」とエールを送った。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2017
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