「どん底」から救ってくれたのは矢板中央イレブンの言葉…日本文理GK相澤ピーター・コアミ
ゲキサカ / 2018年1月6日 10時37分
[1.5 全国高校選手権準々決勝 日本文理高0-1矢板中央高 駒場]
0-1での敗戦で、新潟県勢初の4強入りは叶わず日本文理高(新潟)GK相澤ピーター・コアミ(2年)は失意の底にいたーー。
この日、矢板中央高(栃木)が記録したシュートは15本。MF松井蓮之(3年)が、FW久永寿稀也(3年)が、MF板橋幸大(2年)が、至近距離から放った決定的なシュートは、ことごとく日本文理の守護神にセーブされた。「止められたんですけど、失点してしまったことに変わりはないので」とGK相澤が悔やむのは前半36分の失点のシーンだ。MF山下純平(2年)がヘディングで前に送ったボールをFW大塚尋斗(2年)がワンタッチでDFと入れ替わると左足でシュート。GK相澤が左足で反応したが、こぼれ球を山下に押し込まれてしまった。「弾く位置を根を詰めてできなかった」。
試合終了のホイッスルが鳴り響くと泣き崩れてピッチにうつ伏せになる相澤。立ち上がれない守護神に対し、最初に駆け寄ったのは矢板中央のFW大塚尋斗(2年)だった。「『いいGK』って言ってくださって。気持ちはどん底だったんですけど、救われました」。2年生GKの救いになった敵プレーヤーからの言葉。「『ナイスキーパー』と矢板中央の選手は全員言ってくれて、良いチームだなと思いました」。その後も賞賛の声が続いたという。
GKを本職にし始めたのは「ちょうど1年前」で、日本文理入学時のポジションはFWだった。入学前にも「GKとして誘われて。自分はGKで行きたくなかった」と言い、FWとしての能力を買われて入学したが、昨年度の選手権での関東一高GK北村海チディの活躍を見てGKに転向した。
6人兄弟の一番上だという相澤は、「兄弟が多いので、恩返しできるようにしたい」と将来的には「プロを目指したい」という願望があるが、その前に高校3年の1年間でやるべきことがある。「新潟県が成し遂げていないベスト4を目指さないといけない。そのためにも、県予選を勝ち進まないといけない」。自身初めての全国大会を終えた190cmのGKの名は、再び全国に轟くはずだ。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 奥山典幸)●【特設】高校選手権2017
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