「勝負どころで勝ってない」前橋育英の新潟内定DF渡邊が語る日本一への覚悟
ゲキサカ / 2018年1月5日 22時34分
[1.5 全国高校選手権準々決勝 米子北0-3前橋育英高 駒沢]
追加点演出にも満足はしていない。前橋育英高(群馬)は1-0の前半27分、左サイドをオーバーラップしてきたDF渡邊泰基(3年、新潟内定)がMF五十嵐理人(3年)からパスを受け、1対1から縦に突破。角度のない位置からグラウンダーのクロスを入れ、GKが弾いたボールをFW榎本樹(2年)が押し込んだ。
2回戦の初芝橋本戦(5-0)ではロングスローからFW飯島陸(3年)の3点目をアシストしていた左サイドバックが持ち味の攻撃参加から結果を残したが、「得点に一つ絡めたことは手応えとしてはあったけど、ピッチコンディションの見極めができていなくて、ボールが弾むのに対応できないミスも多かった」と、自身のパフォーマンスには納得しなかった。
2大会連続の4強入りも通過点だ。前回大会もレギュラーだった渡邊にとって、決勝で青森山田(青森)に0-5で大敗した経験が最終学年で日本一を狙う最大の原動力になっている。「去年は決勝までいったけど、そこで気が緩んだ印象があった。今年はみんな次の試合に向けてすぐに切り替えている」と、勝利に余韻に浸ることもなかった。
夏の全国高校総体では3回戦で青森山田にリベンジを果たすも準決勝で流通経済大柏(千葉)に0-1で敗れ、ベスト4敗退。プリンスリーグ関東では流通経済大柏を抑えて優勝したが、プレミアリーグ参入戦は決勝で磐田U-18に敗れ、プレミアリーグ初昇格を逃した。
「いろんな大会の結果だけを見れば、上のほうにはいるけど、勝負どころで勝っていない。インターハイの準決勝もセットプレーでやられて惜しいところで逃している」。悲願の選手権初優勝へ、渡邊の決意には並々ならぬ思いがある。卒業後は新潟への入団が内定している。「3年間を通じて前橋育英で全国優勝していない。最後の大会で結果を残してプロに行きたい」と、頂点だけを見ている。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2017
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