[MOM2415]前橋育英MF五十嵐理人(3年)_自慢のスピードで守備網の間を一気突破、納得の2ゴール
ゲキサカ / 2018年1月7日 1時13分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 全国高校選手権準決勝 上田西1-6前橋育英高 埼玉]
圧巻のスピードで相手守備網の間を一気にすり抜けた。自慢の俊足を発揮したゴールで観客を沸かせた前橋育英高(群馬)MF五十嵐理人(3年)は「自分の特徴であるスピードを出して得点できたのは良かった」と笑顔で喜んだ。
2-1で迎えた前半35分、カウンターからドリブルで持ち上がったFW榎本樹(2年)が絶妙なスルーパス。これに反応した五十嵐は「前半はずっとサイドに開いてボールをもらっていたので、相手もサイドに開くと思って対応してきた。斜めの動き出しでスピードで振り切れたらチャンスになると考えた」と思い切りよく前に出た。相手DF2人の間を抜け出して俊足を飛ばし、トップスピードでDFを振り切ると、前に出てきたGKの動きをよく見て右足でゴール右隅に流し込んだ。
抜群の動き出し、圧巻の加速力を披露したチーム3点目は自身にとって大会初ゴール。勢い止まらず、後半18分にも連続ゴール。榎本からフリーでパスを呼び込み、「ファーストタッチでいいところに置くことができた。スムーズにシュートまでいけた」と右足で叩いたミドルシュートは相手DFに当たってコースが変わり、ゴールマウスへと吸い込まれた。
夏以降、シュート練習を重点的に強化した攻撃陣が爆発。計6発が生まれたゴールラッシュの波に乗った。「初戦から貪欲にゴールを狙ってたけど、準決勝まで取れなくて悔しい気持ちはあった」。同僚のFW飯島陸(3年)もこの日2ゴールを挙げ、大会7点目を記録。「飯島は得点王を狙える位置にいたりして、悔しい思いがあった。2点取れてよかった」。胸の内をそう明かしたが、何よりも欲しいのはチームの日本一。「得点が取れなくてもチャンスメークとか、チームが勝てることを最優先に考えている」とフォアザチームを強調した。
決勝で激突する流通経済大柏高(千葉)とは今年度、3度対戦した。昨年4月のプリンスリーグ関東では3-0で勝利し、自らがゴールを決めている。「そのときよりも流経さんは格段にレベルが上がっている。球際やセカンドボールをしっかりやってくるので気を引き締めていかないと」とインターハイ王者を警戒すると、「その中でもチームの勝利をしっかり考えながらチャンスがあれば得点を狙っていきたい」と意欲を燃やした。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2017
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