流経大柏は3つの大目標達成まであと1勝。怪我乗り越え、チーム牽引してきたMF宮本優太主将「最後勝って恩返しできたら」
ゲキサカ / 2018年1月6日 21時13分
[1.6 全国高校選手権準決勝 流通経済大柏高 1-0 矢板中央高 埼玉]
流通経済大柏高の本田裕一郎監督は、1-0で勝利した試合後の記者会見で今年のチームは大目標として「プリンスからプレミアに上げること、インターハイ日本一、選手権日本一」を掲げてきたことを説明した。
流経大柏は16年シーズン、インターハイで全国準優勝したものの、高校年代最高峰のリーグ戦である高円宮杯プレミアリーグEASTで9位に終わり、11年のプレミアリーグ立ち上げから初めて降格。選手権予選でも決勝で市立船橋高に敗れて全国出場を逃していた。
今年はインターハイと選手権の全国出場とプリンスリーグ関東残留という小目標も掲げていたというが、シーズン開幕当初はMF宮本優太主将(3年)が半月板の手術の影響で不在。チームはプリンスリーグ関東第3節で前橋育英高に0-3で完敗を喫するなど、開幕5試合を2勝2分1敗とスタートダッシュに失敗してしまう。インターハイ予選で優勝した後も、リーグ戦では結果が出ずに黒星が先行。プレミアリーグ昇格はおろか、プリンスリーグ関東残留の小目標達成も危惧される成績が続いていた。
宮本優は5月に復帰するまでの時期について、「その時期が一番きつかったですね。サッカーもできないし、キャプテンなのにチームに関われないという苦しい時期だった」と振り返る。それでも、主将は「プレーしていた時よりも他の選手のところに目が行くようになった。今まで自分が見ていた(各選手の)良いところだったり、流経は練習がキツイので、そういう時にメンタルがキツイので色々な声がけをしてきましたね」。
リーグ戦では夏まで結果が出なかったものの、チームはインターハイ予選で優勝したのに続き、宮本優が中盤で抜群の守備力を発揮したこともあってインターハイ(7、8月)で9年ぶりの全国優勝。大目標を一つ達成したチームはプリンスリーグ関東の後半戦9試合を7勝1分1敗で乗り越えて2位に入り、プレミアリーグ参入戦(12月)も勝ち抜いてプレミアリーグ昇格を決めた。
そして、3年ぶりに出場している選手権でも決勝進出。その中でMF菊地泰智(3年)が「キツイ時とか走って補ってくれる。いるのといないのとのでは違う」と評し、後輩FW熊澤和希(2年)が「チームを引っ張るという部分で本当に力を入れているキャプテンだと思います。プレーでも、サッカー以外の面でも全てをまとめてくれるキャプテンなので、本当に頼れる存在です」と説明する宮本優は、絶対的なリーダー、そしてプレーヤーとしても欠かせない存在としてチームを引っ張り、大目標達成に繋げてきた。
シーズン開幕当初、ピッチに立てなかった宮本優は、自分を信じてキャプテンを任せ続けてくれた本田監督に感謝する。「手術してサッカーできていない時もしょっちゅう声かけてくれていた。監督の部屋に行ってご飯を食べたこともありましたし、厳しいけれど期待しているんだぞと。本当に復帰してから怒られた部分もありましてけれど、最後までキャプテンマークつけさせてもらって、試合に出させてくれたのは監督が信じてくれたからだと思うので、最後勝って恩返しできたらいい。最後の試合で勝って胴上げしたい」と意気込む。
インターハイ日本一、プレミアリーグ昇格を決めてきた流経大柏は、そこからさらにチーム力を高め、3大目標達成まであと1勝。苦しんだ時期を乗り越え、厚い信頼にプレーとリーダーシップで応えてきた主将が決勝戦でも勝って、埼玉スタジアムで恩師を胴上げする。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017
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