「目標としてきた」優秀選手入り、前橋育英DF後藤田「陸や泰基を追い越したい」
ゲキサカ / 2018年1月8日 21時34分
[1.8 全国高校選手権決勝 流通経済大柏高 0-1 前橋育英高 埼玉]
前橋育英高(群馬)の不動の4バックで右サイドバックを務めた背番号2、DF後藤田亘輝(3年)は「3年間仲間と一緒にツライことや苦しいことを乗り越えてきて、ベンチやスタンドのみんなが一生懸命応援してくれた」と高校生活最後につかんだ栄光を仲間への感謝とともに噛み締めた。
19番を背負った昨年は、体調不良となった準決勝を除く決勝までの全試合に先発。決勝では0-4となった後半19分にピッチを後にし、ベンチから青森山田の優勝を見つめていた。「去年は下から見ていて、あそこの景色が1年間見たかったので最高でした」。1年間チーム一丸となって取り組んできた、0-5で敗れた雪辱をようやく晴らすことができた。
流経大柏との決勝戦は後半に入り、前橋育英が攻撃の圧力を強めていく。「左サイドでから良い展開でこっちに回ってくることが多かったので、自分的にはやりやすかった」と後藤田は広いスペースでもらう場面があったが、流通経済大柏高(千葉)の寄せが早く楽にクロスを上げさせてはくれない。「決定的なボールをあまり入れられなかったので、そういう部分は悔しいです」。後半19分からは186センチのFW榎本樹(2年)と185センチのFW宮崎鴻(3年)という長身の2トップとなったが「ピンポイントで合わせられれば……」と自身の出来には悔いが残ったという。
それでも大会を通しての活躍が認められ、決勝後に発表された第96回全国高校サッカー選手権大会の優秀選手に選ばれた。昨年は同じ4バックのCB松田陸と左SB渡邊泰基が優秀選手に名を連ねた中でつかんだ選出に「1年間目標としてきたので、すごく嬉しかった」と笑みをこぼした。
卒業後は青山学院大学へと活躍の場を移すという後藤田は、「(松田)陸(G大阪内定)や、泰基(新潟内定)がプロに行ってすごい悔しい気持ちがあったので、いつか追い越したい。自分もしっかり大学でレベルアップしたい」とプロという次なる目標に向けて気合い十分。
「自分も後藤田も攻撃参加が好き」と言い、5試合16得点と破壊力のある攻撃に後藤田との“両翼”で厚みをもたらしていた左サイドバックの渡邉は「自分はたまたまプロになれて、嬉しいですけど、後藤田は能力的に高いし、見習わないといけないところはたくさんある。負けないようにがんばりたいです」と、戦友に負けじと精進することを誓っていた。
(取材・文 奥山典幸)●【特設】高校選手権2017
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