『無失点優勝』に挑んだ決戦で悔しい結末…流経大柏DF関川郁万「これが選手権なのかな」
ゲキサカ / 2018年1月9日 0時40分
[1.8 全国高校選手権決勝 流通経済大柏高 0-1 前橋育英高 埼玉]
『無失点優勝』という目標は、最後の最後で崩れ去った。空中戦とシュートブロック、豪快なクリアで存在感を放っていた流通経済大柏高DF関川郁万(2年)だったが、後半アディショナルタイムに失点を喫し、総体に続く全国制覇を成し遂げることはできず。「前橋育英のほうが一枚上手だった。悔しい大会です」と肩を落とした。
「無失点優勝を目指していたんですけど、それが叶わなかった。ロスタイムにやられたというのは『これが選手権なのかな』と思います」。悔しさを全面に示しながら取材エリアに入ってきた背番号5は、ときおり表情をゆがめながら、そのように述べた。
試合全体を通しては、しぶとい守りが光っていた。後半45分までの間、前橋育英高に打たれたシュートは10本。後半35分には、立て続けのシュートを関川を筆頭に、フィールドプレーヤーが連続でブロックするなど、強固な壁をゴール前に築いていた。「無失点というこだわりがそういうプレーを生んだし、優勝の二文字がそういうプレーにつながった」。そんな手応えもあった。
しかし、失点したのは後半アディショナルタイム2分、12本目のシュートだった。浮き球パスに対して競り合いに行った関川だったが、FW榎本樹(2年)に先に頭で触られ、そのままボールはPA内へ。FW飯島陸(3年)のシュートは味方がブロックし、慌ててカバーリングに入るも、榎本のシュートがゴールに突き刺さった。その直後、地面に膝をついて悔しがり、試合後には「任せっきりだった」と悔やんだ。
試合途中では、古傷の右膝を痛めていた。前半33分、榎本と競り合った際に倒れ込み、試合が一時中断。ハーフタイムには途中交代するという案も出ていたという。ところが、「絶対に交代はしたくなかった」と固辞。「『3年生との最後の45分間なので最後まで出続けたい』というのは自分勝手ですけど、(そういう想いは)ありました」と最後まで全力プレーをし続けた。
そうして全てを懸けて臨んだ選手権は失意のまま終わったが、2年生の関川にはまだ来年がある。「切り替えていかないといけない。自分たちの代になっても、流経のサッカーは変わらない。(準優勝の翌年に優勝した)前橋育英のように、自分たちもできないことはない。来年こそは優勝したい」。目の前で繰り広げられた歓喜を見つめながら、再びここに戻ってくること、そしてここで勝つという決意を固めたようだ。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 竹内達也)●【特設】高校選手権2017
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[関東 ROOKIE LEAGUE]「気持ちがあれば絶対勝てる」。矢板中央CB石井琉偉は憧れの“赤い壁”の中心選手へ
ゲキサカ / 2024年4月23日 10時31分
-
[関東 ROOKIE LEAGUE]名門対決の開幕戦は流経大柏が3-2で前橋育英を撃破。先制点のMF加島宏樹は「無敗優勝」を掲げる
ゲキサカ / 2024年4月21日 5時46分
-
流経大柏の万能型DF奈須琉世は“守備の要”を全うしながら、「関川郁万君みたいに」点が取れる、意外性もあるCBに
ゲキサカ / 2024年4月12日 20時34分
-
黒星発進も前向きなプレミア初戦。CB西館優真主将は「前向きにさせるようなプレー」と声で尚志を引っ張る
ゲキサカ / 2024年4月8日 13時31分
-
目標は「全冠」。個性活かした攻撃と我慢強さも見せた流経大柏が尚志を下し、プレミアEAST開幕戦勝利
ゲキサカ / 2024年4月8日 12時0分
ランキング
-
1大谷翔平がまたポルシェ贈呈!しかし… もらった監督がお茶目に公開、米記者「おもちゃの車だ」
THE ANSWER / 2024年5月5日 9時44分
-
2大谷翔平の会見にまさかの“乱入者”「お邪魔させてもらう」 笑顔の51歳が話題「可愛すぎる」
Full-Count / 2024年5月5日 14時50分
-
3【マリーゴールド】ロッシー小川氏 ノアへの再参戦は「要望があれば、また来ますよ」
東スポWEB / 2024年5月5日 6時8分
-
4ネリ、異例のグラブ変更要求 愛用品→日本製「見た目が小さい」 井上陣営は困惑「よくわからない」
THE ANSWER / 2024年5月5日 15時9分
-
5同僚も衝撃「聞いたことない」…助っ人に舞い降りた魔球 打者に腰を引かせた“神の声”
Full-Count / 2024年5月5日 8時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください