自己評価は「残念なもの」…U-21代表MF井上潮音「思いを込めてプレーしていく」
ゲキサカ / 2018年1月11日 15時57分
大会初戦の先発を託された。「初戦にかかわらず、スタメンで出ることは重要」と語るU-21日本代表MF井上潮音(東京V)は、10日のAFC U-23選手権グループリーグ第1戦パレスチナ戦で中盤の底に入って攻守に奮闘したものの、自身のプレーに納得することはなかった。
ボランチでコンビを組むMF神谷優太(湘南)との関係で意識したのは「距離感」。「練習をやっていても、このサッカーをする上で距離感が大事だと感じていたので、そこを意識して取り組みました」。序盤は敵陣でボールに絡む回数も多く、前半6分にはFW小松蓮(産業能率大)の落としに反応してクロスバー直撃のシュートを放つなど、ゴールに迫る。
そして前半20分には、「相手がワンツーや3人目の動きにあまりついてこない傾向があった」と、攻め上がるDF板倉滉(仙台)のパスをダイレクトで戻す、鮮やかなワンツーで先制点を演出。「ワンツーがうまく点につながったのは狙い通りだった」と満足気に語った。
しかし、その後は粘り強い対応で相手の攻撃こそ封じたものの、ボールを保持しても効果的な攻撃を仕掛けられない。要因は「ボランチの2人が下がり過ぎて前との距離が空いてしまい、前へのサポートが遅くなった」と自身と神谷のポジションが下がってしまったことを挙げ、「ブロックを作られたところに入ってボールを受けるのを怖がってしまった」と積極性を欠いたと続けた。
「ブロックの前で回すだけの形になってしまった。思い切ってブロックの中の厳しいところで受けて、ターンというのもできれば、もうちょっと違う展開になったのかなと思う」
初戦の自己評価は「すごく残念なもの。悔しい思いしかなかった」と唇を噛む。だが、「途中から出るよりも最初から出たい。これを1試合ではなく、続けることが大事だと思うので、練習や一つ一つの試合、プレーというのにもっと思いを込めてプレーしていくことを大事にしたい」と中2日で行われる第2戦でも先発を勝ち取るため、細部にこだわりながら調整を続けていく。
(取材・文 折戸岳彦)●AFC U-23選手権2018特集ページ
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