キレッキレU-21代表FW旗手怜央が躍動「行けば状況が変わると思った」
ゲキサカ / 2018年1月17日 1時49分
[1.16 AFC U-23選手権 U-21日本3-1U-23北朝鮮 江陰]
ボールを呼び込む。鋭いターンで前を向く。スペースがあると判断すれば、U-21日本代表FW旗手怜央(順天堂大)は積極的に仕掛け、縦への推進力を生み出し続けた。
左シャドーの位置に入った旗手は、前線でトライアングルを組むFW小松蓮(産業能率大)、MF三好康児(札幌)との関係を「前日練習で距離感が良かったので、距離感を意識した。蓮が体を張ってくれるので、そこのサポートを速くしようとした」と意識して試合に臨んでいた。
そして、「練習でドリブルのイメージをしていた」と明かしたように、鋭いドリブルで幾度となく北朝鮮守備網を切り裂く。前半28分には中央突破してMF伊藤洋輝(磐田U-18)にラストパスを供給し、同43分には再び前線まで運ぶと伊藤にスルーパスを通して三好の得点の起点となった。
「シャドーでフリーな位置でもらえて、前もそんなにいなかったので、本当に仕掛けちゃおうと思って。タイ戦をベンチから見ていて、思い切り仕掛けられれば、一人でも行けば状況が変わるかなと思っていたので、そこは意識した」
後半に入って守備に回る時間が長くなったものの、キレは最後まで落ちず。後半27分にはPA内で仕掛けると、DFキム・ナムイルのファウルを誘ってPKを獲得。自らキッカーを務めたシュートは「あっちに蹴ると決めていた」と左に蹴り出し、「相手に読まれてヤバいなと思った」ものの、ポストを叩いたボールは相手GKに当たってゴールマウスに収まりチーム3点目、自身今大会初ゴールを記録した。
90分間ピッチ狭しと走り回り、攻撃をけん引したアタッカーだが反省も口にする。「攻撃面で体力を使い、守備の部分では後ろに迷惑を掛けた。その分、結果を残せたのは良かったけど、もっと守備にも貢献しないといけない」。攻めるだけではない。次戦以降は、より守備もこなし、チームに貢献していく覚悟だ。
(取材・文 折戸岳彦)●AFC U-23選手権2018特集ページ
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