高校選抜の柱にU-19代表も注目?MF田部井涼は自身の変化実感し、質と幅を向上させる意欲
ゲキサカ / 2018年1月31日 21時26分
[1.20 練習試合 日本高校選抜候補 2-2 阪南大]
U-19日本代表の影山雅永監督も視察に訪れていた日本高校選抜候補の練習試合。午後の大阪体育大戦を終えると、影山監督はスタンド最前列まで下り、高校選抜候補のMF田部井涼(前橋育英高3年)と言葉を交わしていた。
田部井がピッチに立った試合は違う――。各地で熱心にスカウティングを行い、選手発掘を行っている影山監督、高校選抜の平野直樹監督(履正社高)も同じ印象を受けているようだ。高校選抜の柱として期待されるボランチは、U-19日本代表候補の大枠の一人に入っていることは間違いない。
直接オファーがあった訳ではないが、田部井自身も注目してもらえていることを実感した様子。それでも、まずは目の前の高校選抜欧州遠征メンバーに選出されることに集中する考えだ。「これからデュッセルドルフに選ばれるように。頑張ればそこから先があるかもしれないので、まずは選ばれるようにしたいです」と力を込めた。
選手権は右足の負傷によって、準々決勝と準決勝を欠場した田部井だが、復帰した決勝戦で攻守にハイレベルなプレーを見せるなど中心人物として前橋育英の初優勝に貢献。前橋育英の新チーム初戦のキャプテンマークを巻いた後輩DF若月輝(2年)はピッチ内外での声がけなどリーダーシップについても田部井の凄さを口にしていた。
その田部井は選手権で自身が変化したことを明かす。「選手権で結構プレーが変われた自信があるので、それを自分のものにしたい。前への関わりがだんだん増えてきている」。この日、大学生相手の練習試合でも攻守におけるプレー範囲の広さが印象的だった。同じくプレーエリアの広いMF宮本優太(流通経済大柏高3年)とコンビを組んだ阪南大戦の1本目の内容がこの日のベスト。田部井は高い位置で相手のボールを奪い取り、攻撃にかかわりながらゴール前に飛び出すなど、非常に存在感のある動きを見せていた。
本人はまだ攻撃に絡んだ際の質、幅がないことを課題に挙げる。それでも、高精度の左足で展開を変えること、守備でボールを奪い切る力も持つボランチが課題を改善し、もう一段階レベルを引き上げて高校選抜や進学する法政大で結果を残せば、初の年代別日本代表入りも十分にチャンスがありそうだ。
21日に前橋育英の選手権優勝パレードが行われるため、田部井は前橋育英の他の4選手とともに高校選抜から離脱。地元の人達に感謝の言葉を伝える予定の田部井は「応援の力は凄かったので感謝したいですし、率直に言葉に表したい」と口にする。
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