普段とは“全然違う”イタリア人GKコーチの指導も柔軟に対応。U-17W杯日本代表GK梅田は明確に判断しながら次へ
ゲキサカ / 2018年1月24日 12時43分
普段教わってきたものとは違うものを体感した。高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2017プレミアリーグにおける「NIKE NEXT HEROプロジェクト」ポイントランキング上位選手中心に構成されたイタリア遠征メンバーは現地時間23日午前、ミラノ市内の“ジャチント・ファッケッティ”センター (インテル下部組織練習施設)でトレーニングと体力測定を実施。GK陣は専門のトレーニングを受けたあと、8対8+GKに臨んだ。
今回帯同している佐野智之GKコーチ(JFAアカデミー福島)がイタリアと昨年触れたというドイツとの基本動作などの違いを説明していたが、17年U-17W杯日本代表GK梅田透吾(清水ユース、2年)も普段との違いを実感した様子。「普段教えられていることと基本的に全然違いました」。手を置く位置、腰の落とし方、セービング姿勢……梅田はその時に言われたことをすぐに実行できる柔軟性を持っているために対応できたというが、「やりにくかったですね」と苦笑。日本とイタリアの方法論には、それぞれ長所も短所もあるだけに「いつもと違うので、何で違うのか聞きたかったですけれども、通訳がいるタイミングで細かく聞きたい」と語っていた。
飄々としている感のあるGKは、一方で頭の切り替え、取捨選択の判断が速く、自分をしっかりと持っている。「考えすぎても答えが出てこない。例えば反省って大事じゃないですか。でも同じ状況が出てくるかと言ったらなかなか出てこない。だから、そのプレーに対して何時間も考えるんだったら、そのプレーをこうすれば良かったというよりも、前とか前の前とか違う見方をすると自分が納得するし、納得しなくても次に進める感じがする」。
自分の中のスタンスも確立されている。「できないことやろうとしてもできない。やれることとやれないこと、やりたいけれどやれないこと、やりたくてできることと色々あると思います。やれても、やれなくてもチャレンジすることは大事。ただし、じゃあ、できないことをやろうとして元々できることもおろそかになるんだったら、やれることをまず100パーセントでやって、それから次に進めばいい」。今回、イタリアとの違いを学び、全てを受け入れるのではなく、自分のプラスになることを明確に判断して、次に進む“材料”にする
昨年、梅田は清水ユースの守護神としてチームのプレミアリーグEAST首位争いに大きく貢献。本人は「自分がいても止められたかどうかは分からない」としていたが、終盤戦で彼が負傷離脱したことは清水ユースのV逸に繋がったのではないかと周囲から評されるほど、チームにとって彼の重要度は高かった。
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