“普通なら行けない”ようなイタリア遠征。選出してくれた人々、仲間に感謝のDF三原は謙虚に3年間学んできたことを表現する
ゲキサカ / 2018年1月24日 13時51分
「NIKE NEXT HEROプロジェクト」イタリア遠征メンバーは現地時間23日午前、ミラノ市内の“ジャチント・ファッケッティ”センター (インテル下部組織練習施設)でトレーニングと体力測定を実施。午後にはインテルのホームスタジアムであるジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ)を訪れ、その凄さを目に焼き付けていた。
DF三原貫汰(米子北高)はジュゼッペ・メアッツァから宿舎へ戻る途中、「絶対に普通に生きていたら行けないような場所に連れてきてもらって、選んでくださった方々に感謝したいです。そして、チームとしての結果が出ないと来れない場所だと思うので、チームメートにも感謝して、行けなかったチームメートのためにも成長して帰りたいと思っています」と語った。
三原は昨年、プレミアリーグWESTに初参戦した米子北の主将として7位残留に貢献。「最初は我慢できずに失点するシーンがあったんですけれども、それも我慢できるようになって守れるようになったことが残留できた要因だと思っています」と説明する。
その中で非常に守備範囲広く守っていた三原は、間違いなくチームの中心プレーヤーだった。対戦相手もその点を評価して「NIKE NEXT HEROプロジェクト」ポイントを彼に加算し、その積み重ねがイタリア遠征メンバー選出に繋がったと思われる。
だが、本人は自分がチームを支えたという感覚を持っていない。三原は「北高は全員で守るので、誰か一人がという感じではない。キャプテンというだけで選ばれたと思うので、それはチームとしてやってきたことをここでも出してやりたいと思います」。今までやってきたプレーをイタリアでも発揮することを誓った。
選手権でも米子北の歴史を塗り替える全国ベスト8進出に貢献。1月5日に敗退したあと、わずかに休んですぐに遠征に向けた準備をスタートさせてきた。後輩たちの練習に交じってトレーニングしていたため、高校サッカーから“卒業”した感覚はまだないという。そのDFは今回、レベルの高いイタリア遠征メンバーについていくだけだと考えている。
「一番下手くそなんで(苦笑)。守備で周りに『アイツ、別にいてもいいな、別に邪魔じゃないな』と思われるくらいに。(対戦予定のインテルアカデミーは)凄く上手くて強くてやられる場面もあると思うので、そこをどうやったら守れるのかなと考えながらプレーできればいいと思っています」と謙虚に意気込みを口にした。
今回のイタリア遠征は米子北の中村真吾監督もスタッフとして同行。「良いヤツです。バスの片付けとかいつも最後までやっている」と恩師が語るように、マジメなキャラクターの三原はその中村監督に高校3年間で少しでも成長したところを見せる意気込みだ。
「普通に生きていたら行けない」ようなイタリアでの日々で学んだことをこれから還元していく。大学は九州国際大へ進学。「(高校3年間は)シンドイことがめっちゃたくさんあったんですけれども、乗り越えた3年間で礼儀とか感謝の気持ちを忘れないこととか一生必要なことを学んだと思うので、この経験を忘れずにこれからの生活や大学サッカーに活かしていきたい」。初の海外となるイタリアでも普段と変わらず関係者、グラウンドへの挨拶などを行っていた三原が、残り4日間も謙虚な姿勢でチームとともに挑戦する。
(取材・文 吉田太郎)
外部リンク
- 普段とは“全然違う”イタリア人GKコーチの指導も柔軟に対応。U-17W杯日本代表GK梅田は明確に判断しながら次へ
- プレミア最終節で負傷もイタリアで学ぶため、戦うために状態取り戻してきたMF上月、将来の海外挑戦へ向けて「結果を残したい」
- 「NIKE NEXT HERO プロジェクト」選抜がイタリアで初練習。清水トップ昇格のMF滝「相手のゴール前で仕事がしたい」
- “植田2世”の声は「やってやろう、頑張ろうと思える」。大津の注目CB吉村が「NIKE NEXT HEROプロジェクト」で海外初挑戦
- 「この中から代表が出て来て欲しい」。U-19代表・秋葉コーチが「NIKE NEXT HERO プロジェクト」イタリア遠征メンバーに期待のメッセージ
この記事に関連するニュース
-
[国スポ少年男子]流れ変えるため前への姿勢を表現。福岡県CB落合春翔主将(北九州U-18)は「恩返し」を誓う
ゲキサカ / 2024年9月24日 9時5分
-
2026年冬季五輪まで500日 ミラノなど広域開催で注目
共同通信 / 2024年9月23日 15時48分
-
[NBチャンピオンシップU-16]上越が初出場初優勝。大会MVPのFW関根暖太は「謙虚に、懸命に」戦い続けることを誓う
ゲキサカ / 2024年9月17日 9時10分
-
進化する静岡学園が残留争いに完勝、米子北はショックの大きい敗戦
ゲキサカ / 2024年9月15日 10時59分
-
先輩、“ライバル”の活躍も刺激に。U-17日本代表注目のレフティCB佐々木将英(FC東京U-18)は「自分が出れば勝つ」ことを証明する 大会に
ゲキサカ / 2024年9月11日 22時56分
ランキング
-
1大谷翔平、DHなのに異次元記録「8.4」 広がり続ける差…また近づいた史上初の偉業
Full-Count / 2024年9月24日 15時46分
-
213歳でなんと身長221cm 男子バスケ界に出現した超逸材に海外仰天「現実のものじゃない!!」
THE ANSWER / 2024年9月24日 13時33分
-
3前代未聞60-60は「完全に滑稽」も…米主張、無敵の大谷翔平なら「わからんぞ」
Full-Count / 2024年9月24日 9時32分
-
4通算195発マンシー、脇腹痛でスタメン外に 前夜の守備中に負傷…ロバーツ監督が明言
Full-Count / 2024年9月23日 3時58分
-
5本塁打記録「翔平に破られ名誉」 元ドジャースのグリーン氏
共同通信 / 2024年9月24日 15時36分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください