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「コイツは止められないなと思われたい」。“覚醒期待”の大型ストライカー、FW森海渡がイタリアで3発!

ゲキサカ / 2018年1月26日 13時3分

FW森海渡(柏U-18)は3得点の活躍

[1.25 練習試合 NIKE NEXT HEROプロジェクト選抜 8-0 ヴァレジーナ・カルチョ]

 速い、高い、そして上手いの三拍子揃った2年生ストライカーが、3得点を叩き出した。イタリア遠征中の「NIKE NEXT HEROプロジェクト」選抜は25日にインテル系列のヴァレジーナ・カルチョと練習試合を行い、182cmFW森海渡(柏U-18 2年)が3得点の活躍。試合後には「嬉しいです」と素直に喜んでいた。

 前日の初戦では抜群のスピードで局面を打開する一方、正確なポストワークで味方のチャンスを演出するなど1得点2アシスト。11-1という大勝に貢献したが、チャンスでシュートをポストに当ててしまうなど2点目を奪うことができず、「決められたところは良かったけれども、もっと取れたなというのがある。相手が強かったら決めるところで決めないと終わってしまう」と自身への不満を口にしていた。

 コーチ陣からもゴールの要求があったという。その中で迎えたこの日は後半開始から投入されると1分、MF水野雄太(大津高2年)の右クロスを「いいボールが来たんで」豪快ヘッドで叩き込んで1点目。12分にはPAでのコントロールから冷静にDFを外して2点目のゴールを決めた。

 止まらない森は40分にも水野のスルーパスからGKをかわして3点目。加えて、抜群のコンビネーションを見せていた水野のゴールをアシストし、2試合で4ゴール3アシストの結果を残した。

 昨年の高円宮杯プレミアリーグEASTは開幕戦で2得点。青森山田高へ転校したFW中村駿太に代わるエースとして期待された大型ストライカーは好発進したものの、その後は結果を残せず、シーズンを通して4得点に終わった。森は「駿太くんが抜けて結構期待されて、プレッシャーが大きかったですね。最初開幕戦で良くて行けるかなと思いましたけれども、躓いてあまり上がって行けなかったですね」と悔しがる。

 だからこそ、今年の目標は得点王獲得。そしてトップチーム昇格に繋げていきたい考えだ。トップに昇格すればライバルは外国人選手たち。それを上回るものを身に着けなければ、昇格することができないと理解している。「変わらないと。今のままじゃあ上がれないと思うので、トップの選手だったらブラジル人たちと競わないといけないので、何か超えないといけない」。突き抜けた結果を残して認められる存在になる。

 “先輩”FWの中村は「後輩に言える立場でもないですけれども」と前置きした上で、「いい素材です。背も高いし、ボール扱いもできて、身体のコーディネーションもできて。羨ましいですよ。あれだとFW一本で勝負できる。でも、もうちょっとストライカーだからガツガツ周りに言ってもいいかなと。性格も静かなところがあるから、もうちょっと激しく色々やってもいいかなと思います」とポテンシャル十分のFWがより“ストライカー”らしく変わることを期待していた。

 トップチーム昇格のための壁、自身の壁全て「乗り越えないといけない」と誓う注目ストライカー。「色々な形の得点を取りたいですね。そしたコイツは止められないなと思われたいですね」という“覚醒期待”の2年生がイタリアで一つ自信を加えて臨む新シーズン、壁を「乗り越えて」目標を達成する。 

(取材・文 吉田太郎)

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