選手権予選敗退の3年生も卒業までに変わることができる!神戸弘陵MF上月がイタリアで2つの鮮烈ゴール!
ゲキサカ / 2018年1月27日 11時33分
[1.25 練習試合 NIKE NEXT HEROプロジェクト選抜 8-0 ヴァレジーナ・カルチョ]
選手権予選で敗退した3年生でも変わることができる。「NIKE NEXT HEROプロジェクト」選抜の一員としてイタリア遠征に参加しているMF上月翔聖(神戸弘陵高3年)が25日、インテルアカデミーのヴァレジーナ・カルチョ戦でチームの先制点と2点目のゴール。その後もチャンスメーク、シュートと一際目立つ動きでイタリア最終戦を終えた。
右SHとして2試合連続で先発した上月は前半8分、左サイドから中央へ切れ込んだMF滝裕太(清水ユース3年)のパスをファーサイドで受けると、「得意」というカットインからの左足シュート。強烈な一撃をニアサイドへ突き刺して先制点をもたらした。
さらに26分には右中間でボールを持った右SB岡庭愁人(FC東京U-18 3年)からのスルーパスで抜け出す。そして、右サイドのあまり角度の無い位置から、ファーサイドのゴールネットに矢のような一撃を決めた。
右サイドに張るのではなく度々内側のスペースでボールを受けた上月は、ターンからの決定的なスルーパスも。守備面での健闘も光ったMFは、U-19日本代表コーチを兼任する秋葉忠宏(JFAナショナルトレセンコーチ)を唸らせるようなプレーを繰り返していた。
左クロスからの決定的なヘッドや抜け出しから放った一撃など3点目を奪えず。44分の左足ミドルもクロスバーを叩いてしまう。ハットトリックを達成することはできなかったが、「昨日の試合で点獲れなくてコーチ陣に『明日の試合で点獲る』と言っていたので、獲れて良かったです。もっとエゴイストに行きたかったのですけれども……。2点目獲れたのは良かったけれど3点目獲れなかったのは反省点」と自身に及第点を与えていた。
昨秋の選手権兵庫県予選は準決勝で滝川二高に0-1で敗戦。完封負けによって選手権の舞台に立つことができなかったMFは、それからシュート練習を繰り返してきたのだという。「シュートを決められなかったことが高校サッカーの後悔なので、その後シュート練習をいっぱいして努力しました」。その成果を選手権予選敗退から2か月半後に迎えた“高校ラストゲーム”で発揮。悔し涙の選手権から努力を続けてきた3年生が、一つ「変わった」姿を披露してイタリア遠征を終えた。
(取材・文 吉田太郎)
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