選手権メンバー外から新エースへ。鮮烈先制弾の流経大柏FW芹田は「もっと結果を出したい」
ゲキサカ / 2018年2月4日 0時1分
[2.3 ジャパンユーススーパーリーグ 流通経済大柏高 2-1 西武台高 流通経済大柏高G]
前半37分、流通経済大柏高(千葉)は右サイドでボールを持ったMF熊澤和希(2年)がPAへループパス。走り込んだFW芹田悠真(2年)が角度の無い位置から思い切りよく右足を振り抜くと、ボールは逆サイドのゴールネットへ突き刺した。
「(足を)振るっていうことを意識していた。良かったです」と芹田。流経大柏は芹田の得点直前までサイドから攻撃を仕掛けるものの、シュート数を増やすことができていなかった。ベンチから「シュート」の声が飛んだ直後に決めたファインショット。それでも、今季のエースFW候補は特別ゴールを喜ぶことなく、淡々とした表情で自陣へと戻っていった。
この日は大黒柱の熊澤とともに余裕あるプレーを見せていた。ゴールに近い位置でもボールをキープし、強引にシュートまで持ちこみ、また決定的なラストパスを通したが、本人は持ち味のプレースキックが不発に終わったことを猛省。「(本田裕一郎)監督は『キッカーが命』だと言っていたのでまだまだだなと思います」と首を振っていた。
昨年から公式戦出場も重ねていた2年生アタッカー。だが、インターハイ、選手権もあとわずかのところで登録メンバー入りすることができなかった。特に選手権はチームが勝ち上がる中で悔しさ募る大会だったという。
「(登録)30人にも入れなくてギリギリで落とされてしまった。勝ち進んで嬉しいと同時に悔しいというのも多かった。自分が中学校の頃一緒にプレーした選手が(全国決勝で敗れた)前育にいる。選手権で優勝したいし、インハイも(関川)郁万が全国から復帰してくると思う。セットプレーでも幅が出て来るし、3冠狙いたい。去年惜しいばっかりで終わっている。もっと結果を出したい」。もちろん、チームメートたちとの熾烈なレギュラー争いも勝ち抜かなければならない。その中で自信のあるシュートやプレースキックをより磨いて、今年は結果を残す。
(取材・文 吉田太郎)
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