指揮官賞賛の超絶ミドル!! 柏FW瀬川祐輔「ACLで一緒に点を取れたら」と“先輩”への想いも
ゲキサカ / 2018年2月4日 18時55分
[2.4 PSM 千葉1-4柏 フクアリ]
送り出した指揮官も目を見張る“ファインショット”だった。途中出場の柏レイソルFW瀬川祐輔は後半30分、右サイド約30mの距離からダイレクトの右足ミドルシュートで移籍後初ゴールを記録。サポーターに鮮烈な印象を残した一撃について、「狙ったところに良い軌道で入って良かった」と笑顔で振り返った。
1月30日に行われたACLプレーオフで新天地デビューを果たした背番号18。千葉との「ちばぎんカップ」で出番が訪れたのは後半23分だった。「特長が出る相手だと監督から言われていた」(瀬川)と話したように、最終ラインを高く取る千葉に対して、オフザボールでゴール前に抜け出すという狙いを持ってピッチに立った。
すると7分後、目の覚めるようなゴールが決まる。右サイドでマークを引きつけたFW伊東純也の折り返しを受けると、角度の小さいところから右足を一閃。鋭い弾道で放たれたボールはGKロドリゲスの腕をすり抜け、ファーサイドネットに突き刺さった。アウェーゴール裏に集まったサポーターはこの日一番の盛り上がり。下平隆宏監督は試合後、「スーパーなゴールを決めてくれた」と手放しで称えていた。
10番を背負う一学年上のMF江坂任と共に大宮アルディージャからやってきた23歳。チーム最多7本のシュートを放ちながら無得点に終わった“先輩”よりも先に結果を出したが、胸にあるのは「任さんが『ナイスシュート』と言ってくれた。優しさを感じてうれしい気持ちになった」という感謝の想い。「ここで点を取るよりも、ACLで一緒に点を取れたらいい」と今後の意気込みも飛び出した。
現状の“ジョーカー起用”という立場については「スタメン組とのコミュニケーション、連携などは課題が多い」と現状を認識。「まだまだ安定した技術が足りない。相手DFの間で受けて前を向くところ、ワンタッチでさばくところを意識していきたい」と着実に成長を続けていくつもりのようだ。
「柏は個々の技術が高い選手が多いので、前を向いてプレーすることができる。裏に抜け出しやすいし、動き出しの回数が多くてやりやすいです」。明治大を卒業後、群馬でプロ生活をスタートさせてから今季が3年目。毎年の移籍でステップアップを遂げてきたアタッカーは新天地でも存在感を高めている。
(取材・文 竹内達也)
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