柏DF亀川、新天地で輝かなければ「恩返しはできない」
ゲキサカ / 2018年2月4日 19時14分
[2.4 PSM 千葉1-4柏 フクアリ]
理想的な形でチームを離れることはできなかった。だからこそ、新天地で活躍する姿を見せなければいけない――。今季、福岡から柏レイソルに加入したDF亀川諒史は断固たる決意を持ってピッチに立っている。
4-2-3-1の左SBの位置に入った亀川は、持ち味の運動量を生かして攻守に働く。前線にはFWクリスティアーノやFW伊東純也など強力なアタッカー陣が構えていることで、「自分で何とかするというよりは、前の選手がプレーしやすいようにランニングする意識は高かった」と周囲を生かそうとピッチ上を90分間駆け回った。「個人としてはもっともっとやらないといけない」と口にしつつ、「充実感はある」と白い歯を見せる。
帝京三高から12年に湘南に加入した亀川は、15年に福岡に期限付き移籍すると、翌16年には完全移籍を果たした。J2降格が決まった同シーズン終了後には他クラブから獲得オファーも届いたが、「個人的に井原(正巳)さんと話をして信頼を感じたし、恩返しをしなければいけない気持ちが強くなった。五輪に出場できたのも、このチームがあったからこそ」と福岡への残留を決断し、「J1昇格のために死ぬ気でやっていきたい」と新たな1年に向かった。
しかし残留を決意して迎えた昨季、チームはJ1昇格プレーオフ決勝まで辿り着きながらも、シーズンを上位で終えていた名古屋と0-0で引き分けてJ1昇格を逃した。試合終了後には、「昇格できなかったのは本当に悔しい。井原さんを男にできなかったことも申し訳なく思う」と声を落としていた。
「福岡をJ1に上げて、ここに来られたら良かった」
今季、柏への移籍を決断。柏の一員としてタイトル獲得を目指しつつ、「福岡のサポーターや井原さん、チーム関係者の方にしっかり試合に出ているところを見せないと恩返しはできない」と柏で輝くことが、今まで世話になった方々への恩返しにつながると信じ、新天地での躍動を誓った。
(取材・文 折戸岳彦)
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