昨季PO進出の立役者、今季から完全移籍…千葉MF為田大貴「自分のプレーでチャンスをつくる」
ゲキサカ / 2018年2月4日 20時10分
[2.4 PSM 千葉1-4柏 フクアリ]
ジェフユナイテッド千葉MF為田大貴は昨季途中、アビスパ福岡から期限付き移籍で加入すると、終盤の活躍でJ1昇格プレーオフ進出に大きく貢献した。完全移籍を果たした今季は、初めてのプレシーズンマッチとなった『ちばぎんカップ』で先発出場。持ち味のドリブル突破とクロスでチャンスメークを担い、個性的な攻撃陣が居並ぶレギュラー争いに名乗りを上げた。
「前半は良いサッカーができていたが、失点してからのプレーが悪かった。悪い展開でバックパスが多くなるのは悪いチーム。前に前に進んでいくことで、得意のプレッシングが生きてくる」。左サイドハーフで先発した背番号13は昨季J1リーグ4位柏レイソルとの一戦をそのように振り返った。
チームについて語った言葉ではあるが、そのような課題は自身のプレーにも表れていた。前半は右サイドを中心に細かく前へ運び、サイドチェンジを受けた為田が左を突破する場面が何度も見られた。ところがクロスが中央で合わないシーンが続き、前半を無得点で終えてしまうと、後半には自慢の突破力が鳴りを潜め、立て続けに失点を喫して敗れることとなった。
とはいえ、シーズンはまだ始まったばかり。昨季は終盤5試合で2得点2アシストを記録し、プレーオフ進出の立役者となった手応えが残っている。「チームのやり方もうまく分かり始めていて、守備でも攻撃でもスタイルを知った上でシーズンに入れるのは大きい」。今季もレギュラーを譲るつもりはない。
2列目のポジションは、この日先発のMF矢田旭、MF茶島雄介、MF町田也真人だけでなく、MF船山貴之、MF清武功暉、MF高橋壱晟ら強力な陣容。それでも「自分のようなタイプは少ない。チャンスをつくってもらうのではなく、自分のプレーで数多くのチャンスをつくっていく」と勝負どころを見定めているようだ。
今季の目標はもちろんJ1昇格。「メンバーはいるので、そこはマスト」と強い決意を口にする。「自分の数字が上がればチームの数字が上がっていくと思うので、前に前に出て行く自分の持ち味を出してがんばっていきたい」。大分時代の2012年にプレーオフを制覇し、2シーズンにわたってJ1を経験した24歳が真価の問われるシーズンに挑んでいく。
(取材・文 竹内達也)
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