[MOM2424]日本航空MF中島偉吹(2年)_プロ入りした先輩が刺激に。リーダーシップ発揮し、ミスの少ない選手へ
ゲキサカ / 2018年2月6日 0時10分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.4 山梨県高校新人戦3位決定戦 日本航空高 5-0 東海大甲府高 山梨学院和戸G]
5-0となって迎えた試合終盤もピッチの中央で吼えていた。日本航空高の仲田和正監督は「声枯れていたんじゃないですか。最後までリーダーシップを取ってやりきってくれた」と後半途中からキャプテンマークを巻いたMF中島偉吹(2年)を賞賛。コンビを組むMF塚越誠也主将(2年)に比べると目立つことは少ない中島だが、“心臓”役としてチームを快勝へと導いた。
この試合ではスペースを埋めながら、球際での強度ある守りでチームを支え、1タッチパスをサイドのスペースへ正確に落とすなど攻撃の起点にもなった。「自分はドリブラーとか試合を決める選手ではないと思う。キック、CKの精度を上げて、パスでチームのテンポをつくることが自分の特長」。運動量も多かったMFは後半22分にカウンターから前線を追い越してPAまで飛び出し、塚越のゴールをアシストした。
12月のプリンスリーグ関東参入戦前には湘南ベルマーレ入りしたFW山口和樹とヴァンフォーレ甲府入りしたMF荒木翔から激励を受けた。特に中島の背負った「8」の先輩で身長155cmの山口から大きな刺激を受けている。
「(監督の)仲田先生から(彼らの高校時代の)話を聞いていても頭を使ってプレーしている。サッカーは小柄とか特長が少ない選手でも、努力し続ければプロになれると分かった。まだ自分はフィットネスが弱い。ここから努力してプロに近づいていきたい」
1年時にインターハイ16強入りを経験しているMFは今年、主将の塚越をサポートしながら、自身はミスのないプレーヤーを目指していく。「リーダーシップを持ってチームを鼓舞して、テンポ、パススピードとかしっかり作っていく選手になること。そして、コントロールやミスをしないことにこだわって、簡単なことを確実にできるような、本当にミスの少ない選手になっていきたい」。特別な身体能力を持っていなくても精度と判断力で勝負。2年時に日本航空を初の選手権へ導いた山口や荒木のように、結果を残して将来へのステップとなる1年にする。
(取材・文 吉田太郎)
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