[MOM2425]桐生一GK吉田陸人(2年)_前半5分から緊急出場のGKが前育撃破の原動力に
ゲキサカ / 2018年2月11日 17時47分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.11 群馬県新人大会決勝 前橋育英高 0-1 桐生一高 下増田運動場A]
出番は試合開始後わずか5分で訪れた。前半5分、桐生一高は守備範囲の広さが特長のGK杉浦駿介(2年)が抜け出してきた相手FWを止めるためにPAを大きく飛び出す。だが、タックルがファウルとなり、一発レッド。「状況も掴めていなかった」というGK吉田陸人(2年)に出番が訪れた。
この日は守護神候補のGK渡辺渓人(1年)が怪我明けのためにベンチ外。吉田は3番手とも言える立ち位置だったが、この逆境の中でコーチ陣も「予想以上だった」と驚くほどのプレーを見せる。
前半、選手権決勝で決勝点を決めている前橋育英高FW榎本樹(2年)らのシュート冷静にストップ。「正直、めちゃくちゃ緊張していたんですけれども、試合前に動画とか見ていた。プロのGKのセーブ集とか見ていて自分のいいイメージを作っていた」というGKは、前半を無失点で乗り切ると、後半も選手権優勝校に得点を許さない。
24分には右サイドから崩されてニアサイドへ決定的なシュートを放たれたが、ワンハンドで阻止すると、こぼれ球からのシュートも守りきる。直後にも足で決定的なシュートをストップしていた吉田は、退場した杉浦の会場外から叫ぶ声にも勇気づけられて集中力を切らさない。
試合終盤、「最後の時間帯は自分でも『早く終われ』という気持ちが強くて。でも焦れたりしてはいけない。全体に声がけして落ち着かせるところとか、(クリアなどのプレーを)はっきりさせることを意識していました」と吉田は振り返る。そして、アディショナルタイムの大ピンチもDFのスーパークリアで難を逃れて1-0で試合を終えると、緊急出場したGKは満面の笑顔を見せていた。
公式戦出場は「公式戦は中3以来になるくらい」という吉田の3、4本はあったファインセーブによって選手権日本一の前橋育英を撃破。チームにとって自信になるであろう勝利は、吉田自身にとっても大きな1勝となった。「良いアピールになったと思います」。この白星を自信に成長を遂げ、桐一の守護神の座を目指す。
(取材・文 吉田太郎)
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