「実りある」大敗を乗り越えたFC東京U-18、町田ユースに4発快勝で3位入賞
ゲキサカ / 2018年2月11日 22時5分
3点のビハインドを負ってしまった町田はハーフタイム、指揮官がメンバーの「ケツを叩いた」(竹中穣監督)。3日の東京Vユース戦(●2-3)では前半の内容が低調だったといい、この日もその流れは変わらず。最終ラインのビルドアップが「ただ回しているだけ」だったため、「ゼルビアのストロングポイント(前線の突破力)が全然生きていない」ことを問題視し、守備陣2人を交代して後半に臨んだ。
すると町田が徐々にペースをつかみ、後半14分、主将の一撃で1点を返す。野呂の右CKがゴール前に送られると、手を伸ばしたGK飯塚欣士(2年)ら守備陣がいずれもクリアできず。ファーサイドで待っていたMF鈴木舜平(2年)が左足インサイドで華麗に合わせ、ゴール右隅に叩き込んだ。
ここからは両チームともに交代選手を多数起用する方針を見せ、フレッシュな選手たちがアグレッシブなプレーを見せる。FC東京はDF湯本創也(1年)と昨季のチャンピオンシップにも出場したDF草住晃之介(2年)が最終ラインで身体を張り、町田はMF甲斐稜人(1年)、MF八木直人(1年)らが攻撃を活性化させた。
ところが互いに球際での争いが続くばかりで、目立ったチャンスはつくれない。それでも後半アディショナルタイム2分、FC東京は途中出場のMF沼田航征(1年)のパスをFW久保征一郎(1年)がつないで、PA内を突破したFW横田峻希(1年)がGK市橋和弥(2年)に倒されてPKを獲得。これを横田が自ら決めて、スコアを4-1とし、そのままタイムアップの笛を迎えた。
三菱養和戦での大敗から立ち直ったFC東京は見事な大勝劇。佐藤監督は「ガツンと頭を叩いて頂いたのがありがたかった」と、直後の決勝戦で優勝を決めた街クラブへの感謝を口にした。もっとも、昨季は日本クラブユース選手権、チャンピオンシップの2冠を果たした王者にとって、3位入賞は満足できる結果ではない。今大会を「何となくタイトルを取るより、実りある敗戦となった」と総括した指揮官は「謙虚さ、ひたむきさ、真摯さを外したら東京じゃない」とあらためて強調し、これから本番を迎える新シーズンへの決意を述べていた。
(取材・文 竹内達也)
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