三菱養和SCユース、9年ぶり東京制覇!! FC東京U-18に続き、東京Vユースにも完封勝利
ゲキサカ / 2018年2月12日 12時46分
ところが後半30分、カウンターから三菱養和が追加点を奪う。右サイドを突破した宮嶋がファーサイドに鋭いクロスを送ると、左サイドから走り込んだFW宮本康生(2年)がドンピシャのヘッド。華麗にゴールネットを揺らし、東京都覇者に向かって大きく前進した。
東京Vは後半39分、山本がボール奪取から単独突破で攻め込み、スルーパスを送るも味方に通らず。同41分には山本のキープからMF三浦雅人(2年)が右サイドを抜け出し、クロスに松橋がスライディングで合わせたが、ボールは無情にも大きく上に外れた。試合はそのままタイムアップを迎え、4年ぶりの優勝を果たすことはできなかった。
「もう一回やれたこと、やれないことを整理してリーグ戦に臨みたい。結果に左右されずにやっていく」。試合後、増子監督は優勝という結果に過度な喜びは見せなかった。あくまでも目標はプリンスリーグ関東で上位に食い込み、プレミアリーグ昇格をつかみ取ること。「一つ間違えればとんでもない方向に行く。連敗した時でもぶれずに信じてやれるような選手になってほしい」と一喜一憂しないことを強調した。
もっとも、この試合ではFC東京戦でも得点を挙げ、チームのまとめ役として「なんだかんだで引っ張って行ける子」(増子監督)というMF松川隼也主将(2年)がインフルエンザで欠場。指揮官は「もしここで負けてしまえば彼に何か言われるでしょうから、選手たちは何としても負けるわけにはいかなかった」と密かな“勝利の価値”も明かしてくれた。
一方、敗れた東京Vの永井監督は「前半が全て」と敗因を分析。「パスの本数が少なかった。おそらく前半は200本くらいだったが、400本はほしい。まだまだ改善の余地がある」とチームコンセプトであるパスワークの課題を指摘すると、「決勝だろうが変わらずにやれないとダメ」と心理面の向上にも注文をつけた。
「綺麗ごとかもしれないが、良いサッカーを追求し続けることが大事。それによって色んなこと(結果、選手の成長)がついてくる。頭の中を変えて、自分たちが新しいサッカーを作っていこうというところ」(永井監督)。昨季6位に終わったプリンスリーグ関東の今季開幕戦は、この決勝戦と同カードになる見込み。残り2か月弱、自らのスタイルに磨きをかけて、リベンジマッチに臨んでいこうとしている。
(取材・文 竹内達也)
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