[新人戦]唐牛、重信の両翼中心に強力攻撃陣の浦和西、今年も埼玉で存在感示すか
ゲキサカ / 2018年2月12日 19時35分
[2.12 埼玉県新人大会準々決勝 西武台高 4-0 浦和西高 西武台第2G]
敗れたものの、今年も力があることを示した。伝統校・浦和西高は、前半に守備の課題が出て2失点。だが、後半は「(チームから)『オマエは縦に行け』と。ストロングだと思っているので、全部縦に行って抜ければいいと思っていました」というMF唐牛七海主将(2年)がそのドリブルで西武台高守備陣を苦しめる。
また、「強いチームとやるのが好き。できるだけ強い相手とできるように試合で勝っていきたい」という俊足レフティー、MF重信圭佑(2年)や185cmの大型ストライカーFW森喜紀(2年)といったアタッカー陣、そしてゲームメーカーのMF石山凌太郎(1年)らが迫力のある攻撃を見せ続ける。前線からのプレッシングで相手の攻撃の精度を低下させ、セカンドボールを拾って連続攻撃。唐牛が決定機を迎えるなど会場を沸かせていた。
後半は市原雄心監督が「理想は切り替えゲーム」というサッカーを表現。追撃ゴールを奪うことができず、逆に突き放されて敗れたが、雪の影響などで練習や対外試合が十分にできない中でもポテンシャルの高さを印象づけた。
昨年は関東大会予選で4強入りし、インターハイ予選2位で30年ぶりの全国大会出場、そして1勝。選手権予選でも決勝進出し、埼玉5冠の昌平高と好勝負を演じた。夏冬の埼玉予選でファイナルへ進出した自信と、あと一歩で選手権に届かなかった悔しさなどを新チームは受け継いでいる。
自ら立候補して主将に就任したという唐牛は「インハイも出ていたし、選手権決勝も出ていたので経験を発信していい方向に向けていければいいと思って立候補しました。自分がいい思いをさせてもらった分、後輩にもいい思いをさせてあげたい」と誓う。
特に昨夏の全国経験者である唐牛と、これまで左SBだったという重信の両翼の突破力に注目。森やFWオージ・ヴィクター・シラタ(2年)ら前線を含めた攻撃は楽しみだ。「内容は良かったし、次が見えるような試合だった」(重信)という西武台高戦の敗戦を糧に、まだまだ課題の残る守備面、特長の攻撃面をそれぞれ磨いて、今後の大会で昨年の成績に並び、そして追い越す。
(取材・文 吉田太郎)
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