世代別代表の“2番”受け継ぎ2アシスト! 三菱養和DF宮嶋俊弥「オーバーラップには自信がある」
ゲキサカ / 2018年2月15日 17時30分
[2.11 東京都クラブユース選手権決勝 三菱養和SCユース 2-0 東京Vユース 味フィ西]
果敢な突破でチャンスに絡み、鋭いキックでゴールを呼び込んだ。三菱養和SCユースの右サイドバックを務めるDF宮嶋俊弥(2年)は、東京Vユースとの都決勝で2アシストを記録。U-19日本代表の先輩から受け継いだ『2番』を背負ったダイナモが鮮烈な存在感を放っていた。
宮嶋は前半37分、味方のCKがこぼれた流れから「スピード、オーバーラップには自信がある」という持ち味を生かして右サイドを突破。「前が空いていたので切り込んだ」とゴールライン際までえぐり切り、マイナス方向のパスでFW栗原イブラヒムジュニア(1年)の先制弾をアシストした。
さらに後半30分、カウンターから一気に抜け出し、矢のようなロングクロスを配給。「昔はクロスが得意だったが、最近は良くなかった。監督からも『全然だな』と言われていた」。しかし、ファーサイドのFW宮本康生(2年)にピタリと届け、ヘディングシュートがゴールイン。「(監督を)ちょっとは見返せましたかね」と照れ笑いを浮かべた。
守備では自慢の走力を生かし、執拗なパス回しを繰り広げる東京Vの攻撃にしっかり対応。「前線にパスが入った時は逃がさないように、裏に抜けられても諦めないように遅らせて、中は味方に守らせて縦に行かせないようにした」。自身の強みはふんだんに発揮しつつ、対応できない部分は味方と協力し、見事な完封劇を展開した。
背中の『2番』は一学年上の先輩で、この日はメガホンを握って応援にも訪れていたDF加藤慎太郎(3年)から受け継いだもの。190cmの長身を生かし、今年1月にはU-19日本代表まで上り詰めた先輩とは異なる個性を持つ新2番だが、「自分は積極的に縦に行く」と新たな強みを示していく構えだ。
今季の目標は、先輩の悔しさを晴らす“一つ上の舞台”。「去年はプレミア参入戦で負けてしまい、自分はそこにも行けなかったんですが悔しかった。リーグ戦でしっかり戦って、プレミアリーグを勝ち取りたい」。視線は12月の参入戦を見据えるが、まずは決戦への出場権を得るため、プリンスリーグ関東で上位をうかがう。
(取材・文 竹内達也)
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