1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[新人戦]九州の宿敵対決。「使命感」持って戦う大津が東福岡に3発快勝し、3年ぶりV!

ゲキサカ / 2018年2月21日 13時26分

 そして15分、大津は右中間から切れ込んだ奥原がPAわずかに外側でFKを獲得。このFKから松原が左足で壁の間へ狙うと、鮮やかな一撃がゴール左隅へ突き刺さって2-0となった。前線やMF福島隼斗主将(2年)、MF福富健人(2年)の献身的な動きなど好守で主導権を握る大津はさらに24分、自陣からのロングフィードを前線でそらす。ここから左サイドを斜めにえぐった水野がラストパス。これを奥原が1タッチでゴールへ沈めて3-0とした。

 このままでは終われない東福岡も意地を見せる。中村拓也が積極的にボールに絡んでボールを左右に振り分けると、クロス、縦パス、セットプレーと多彩な攻撃。抜群の高さを誇る大津CB吉村仁志(2年)やCB毛利友哉(2年)に跳ね返されても諦めずに攻め続ける。

 32分にはMF野寄和哉(2年)がDFをかわして決定的な右足シュート。これは大津GK水町彩人(2年)に足で阻まれたものの、34分に1点を返す。交代出場MF篠田憲政(2年)が獲得した右FKを中村拓也が右足で蹴り込むと、篠田が豪快なヘディングシュートを決めて1-3。だが、これ以上の反撃をすることはできず、大津が3年ぶりとなる頂点に立った。

 今回は敗れた東福岡だが、この悔しい敗戦は必ず今後へのエネルギーになるはず。森重潤也監督は「お互いライバルとして、良い成長があれば素晴らしい」と期待していた。また大津の古閑健士監督も「ヒガシは今、自分たちの力を知るのにこの上ない相手だった。止める、蹴るが上手でした。ウチの選手は最初慌てていたんで、上手く凌げたのが大きかった」とコメント。14年インターハイ決勝やプレミアリーグでの対戦などで競い合ってきたライバルの存在、その対戦が、今後も九州を代表する強豪2校の力をさらに引き出しそうだ。

 中でも、九州王者に輝いた大津の今年に懸ける思いは強い。プレミアリーグからは降格したが、水野が「もっともっと練習中からバチバチやって、今年こそ全国制覇したいですね」と力を込めたように、インターハイ、選手権での全国制覇を目標に掲げている。昨年から先発のほぼ全員を占めてきた注目世代は、先輩たちのためにも目標を達成する意気込みだ。

 古閑監督は「自分たちが獲らなきゃという使命感が出ていると思う。責任と自覚というのは自然と出てくるけれども、使命感というのは自分で持たないとやれないので。(加えて)OBが色々な話をしてくれて練習への取り組む姿勢が変わってきましたね」。1月の初蹴りでは谷口彰悟や車屋紳太郎、豊川雄太、植田直通という偉大なOBたちが選手たちを激励。例年にないほど下級生時から多くの経験を積んできた今年の大津は、先輩たちのように日常から貪欲に進化を目指し、そしてライバルたち以上のチームになって目標の日本一を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください