[新人戦]夏冬全国に出場して得たものを土台に。東海大熊本星翔は昨年以上の成績目指す
ゲキサカ / 2018年2月23日 0時19分
[2.19 九州高校新人大会準々決勝 東海大熊本星翔高 1-1(PK3-4)日章学園高 宮崎県総合運動公園球技場]
熊本県2位で九州高校新人大会に出場した東海大熊本星翔高は予選リーグ第2節で選手権8強の長崎総合科学大附高(長崎1)に3-1で快勝。続く佐賀東高(佐賀2)との予選リーグ最終節では試合終了3分前にFW阿久根勇輝が決勝点を決めて、2勝1敗で決勝トーナメント進出を果たした。
日章学園高(宮崎1)との準々決勝は後半4分に失点。だが、東海大熊本星翔は、吉岡宏樹監督が「今大会成長したと思う」と評したGK金子福太郎(2年)が好セーブを連発して追加点を許さない。そして、いずれも今年のチームの中心人物である注目MF吉岡涼斗主将(2年)とMF末永幹(2年)のダブルボランチを起点にサイドへボールを集め、FW森本瑠(2年)の力強い突破や阿久根の抜け出しも交えて同点ゴールを目指す。
そして後半24分、左SB國岡秀隆(2年)がMF渡邉秀斗(2年)とのパス交換からエンドライン際まで切れ込んでクロス。これを森本が頭で合わせて同点に追いついた。だが、1-1で突入したPK戦では、3人目と5人目が失敗して3-4で敗戦。初の準決勝進出を逃した。
東海大熊本星翔は昨年、インターハイに40年ぶりとなる出場を果たし、全国1勝。選手権も初出場を果たした。だが、インターハイは2回戦で市立船橋高(千葉)に後半突き放されて敗れ、選手権は富山一高(富山)に0-1で競り負けた。名門校を苦しめたものの、勝つまでには至らず。新チームは勝敗を分けた差を埋めるために、球際や競り合い、ボールの拾い合いをトレーニングからこだわってきた。
3年生が残してくれた全国での経験。吉岡監督が「(その経験を糧に)新しいチームを作り上げていかないといけない」というように、選手たちは全国の経験を土台にしてより積み上げていく構えだ。そして、九州大会優勝の大津高をはじめ、強豪ひしめく熊本を突破して再び全国へ。この日、ボランチから相手ゴールへ迫る怖さを見せていた吉岡やパスセンス光る末永ら全国を知る選手たちを中心に、昨年を越える成績を残す。
(取材・文 吉田太郎)
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