ビッグセーブ連発の松本GK守田達弥、次節は「絶対に負けたくない」新潟とのアウェー戦へ
ゲキサカ / 2018年3月3日 19時55分
[2.25 J2第1節 横浜FC 0-0 松本 ニッパツ]
決定的なビッグセーブを連発し、新天地に選んだチームを救ってみせた。アルビレックス新潟から松本山雅FCに移籍したGK守田達弥は横浜FCとの開幕戦でさっそく先発出場。「あれくらいできる力があるから獲得した」という反町康治監督の期待に応え、勝ち点1獲得に大きく貢献した。
加入前から「迫力ある声援が楽しみ」と思いを寄せていた、松本サポーターの前で迎える最初の公式戦。ウォーミングアップの入場時、深緑に染まったアウェーゴール裏からは大音量のチャントが浴びせられた。「アウェーにもかかわらず素晴らしい雰囲気を作って頂いた」。そんな感謝の気持ちは序盤からプレーにも表れた。
最初の見せ場は前半11分、左サイドからのアーリークロスに合わせた昨季J2得点王FWイバのシュートだった。一発目が空振りに終わり、いったんはテンポを崩される形となったが、上体を保って胸でしっかりブロック。決まっていれば試合の流れが大きく変わっていたであろう、ビッグプレーだった。
さらに「松本のほうが身長が低かった」というセットプレーの空中戦でも出色の出来。着実な足運びとパンチングで何度も難を逃れた。そして最後は後半44分、FWジョン・チュングンとの1対1をストップ。スコアレスドローは望んだ結果ではなかったが、「ゼロに抑えるという最大の仕事はできた」と胸を張った。
もっとも、課題を問われれば「カウンターを突き詰めないといけない」「もっとハーフラインくらいまでパスをつなぎたい」などと、足りない要素を次々と口にする。「失点がゼロだったからといって、全てが良いというわけじゃない。課題を持って準備していかないといけない」。昨季は新潟でJ2降格の憂き目に遭った悔しさを乗り越え、さらなるスキル向上を目指しているようだ。
次節の相手は奇しくも、その古巣新潟戦。退団時は自身の名物チャントへの愛着を述べるなど、「プロになってもっとも長くいた場所」とただならぬ思いを持っているが、対戦相手となれば話は別だ。「だからこそ、絶対に負けたくないチームなので」。そう力強く切り出した守護神は3月3日、スタンドからの愛を一身に受けてきた場所、デンカビッグスワンスタジアムに乗り込む。
(取材・文 竹内達也)
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