大学中退、福岡大再入学、父は前田浩二…FW前田翔吾「スケールの大きな選手に」
ゲキサカ / 2018年2月27日 16時47分
「遠回りをしたけど、今はいい経験だったと思っている。その分他の人より頑張らないとなと思うし、チームに役に立ちたいなと思っています」。FW前田翔吾(福岡大新3年=鹿児島実高)は感謝の思いを持って、大学サッカーを続けている。
1996年世代は本来、大学新4年生になる世代だ。前田も同世代だが、メンバーリストの学年の欄には3年生と記されている。
鹿児島実時代から期待された前田は、卒業すると関東の強豪、国士舘大に進学した。しかし、「自分の弱さがあった」と1年生の夏に大学を辞めてしまった。
「自分自身の問題。上手くいかないときに頼る人が身近にいなかった」。サッカーすらも辞めようかと思ったという。ただそこで手を差し伸べてくれたのが、父親だった。
前田の父は、アビスパ福岡などで監督を務めた経験を持つ前田浩二さん。浩二さんは現在、中国でアカデミーチームの指導にあたっている。大学を辞めて訪中した前田に、サッカーへの情熱を取り戻させてくれたのだという。
「父は好きなように楽しむことが一番だと言ってくれている。そういう時期でも自分の信念、自分の思っていることが大事だと言ってくれてた。もう一度サッカーをしたいなと思わせてくれた。親には感謝しています」
そんな前田に救いの手を差し伸べたのは父親だけではなかった。福岡大の乾真寛監督にも『もう一度サッカーをしよう』と声をかけてもらったのだ。「いろんな人の支えがあった。親だったり、応援してくれる人、福大の人も自分を入学させてくれた。乾監督初め、感謝しかないです」。今はサッカーが純粋に楽しいという。
目標とする選手がいる。父が神戸で指導者をしていた時からお世話になっているという近藤岳登さん。今でもよく食事に連れて行ってもらうのだという。「尊敬していて、人を魅了することがサッカーでもピッチ外でも上手い選手だと思う。ああいう人を惹き付ける選手になりたい」。
夢は親孝行。父の指導するチームでプレーすることだ。「人に夢や希望を与えたい。苦労した分、そういった人にもこういとう道もあるんだよと示せるような、スケールの大きな選手になっていきたい」。再び動き出した歯車。今度こそ動きを止めるわけにはいかない。
(取材・文 児玉幸洋)●第32回デンソーカップチャレンジサッカー熊本大会特集
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