「小笠原満男選手を見て育ってきた」…鹿島育ちの20歳、町田MF平戸が早くも4アシスト
ゲキサカ / 2018年3月4日 23時41分
[3.4 J2第2節 町田3-2大宮 町田]
常勝軍団出身の“東京五輪世代”が華々しいスタートを切っている。鹿島アントラーズから期限付き移籍中のFC町田ゼルビアMF平戸太貴は、開幕から2試合連続で2アシストを記録。プロ1年目の指揮官だった敵将の前で「成長した姿を見せて勝利に貢献したいと思っていた」と決勝点を導いた。
1997年生まれの平戸は、小学校時代から鹿島アカデミーに所属。2016年にトップチーム昇格を遂げると、リーグと天皇杯の2冠、FIFAクラブW杯準優勝を果たしたチームの一員として、激動のシーズンを間近で体感した。一方、自身の出番はルヴァン杯での2試合のみ。翌17年からは出場機会を求め、町田に期限付き移籍していた。
「東京五輪に出たいと思っていますし、そこに出るため、成長するために来ました」。そう決断してやって来た町田では、徐々に出番をつかみ、昨季はリーグ戦で26試合に出場。「自分の武器だと思っている」というセットプレーのキッカーも務め、前節の京都戦(○2-0)ではチームの全得点を呼び込む2アシストを挙げた。
そして臨んだ今節の相手は、プロ1年目で鹿島を指揮していた石井正忠監督率いる大宮アルディージャ。前半8分、左CKからDF深津康太のゴールを呼び込むと、2-2で迎えた後半34分にFKでFW中島裕希のダイビングヘッドをアシスト。開幕白星スタートを果たしたチームを2連勝に導いた。
「彼は鹿島にいる時から能力のある選手だと思っていた」。会見に出席した石井監督はそのように淡々とした様子で評したが、思うところはあったのだろう。前節、背番号8の平戸が『7番』(FW杉森考起)のショーツでピッチに立ってしまった出来事を受け、「最初に『今日は短パン間違っていなかったな』と言われた」(平戸)というコミカルなやり取りがあったという。
「ずっと小笠原満男選手を見て育ってきたので、ずっと憧れ、目標にしてきた」という鹿島育ちの20歳にとって、2試合4アシストという短期的な結果で満足できるものではない。「もっと流れの中からも得点にかかわっていきたい」。2年後に控える“夢の舞台”で活躍するため、そして長年にわたってチームを引っ張れるような選手となるため、これからも結果にこだわり続ける構えを見せていた。
(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ
●[J2]第2節2日目 スコア速報
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「最初が鹿島アントラーズで良かった」鹿島で始めたプロキャリアの幕を閉じる興梠慎三、18歳時の決断振り返る「本当に良い選択をした」
超ワールドサッカー / 2024年7月31日 20時24分
-
J1初制覇へ盤石補強、町田が名古屋の日本代表FW相馬勇紀を完全移籍で獲得
超ワールドサッカー / 2024年7月23日 18時30分
-
名古屋FW相馬勇紀、町田への完全移籍が正式発表「挑戦し続けることを選手として一番大切にしている」
ゲキサカ / 2024年7月23日 18時12分
-
相馬勇紀が町田へ電撃移籍 名古屋復帰も出場わずか1試合…国内でも異例
FOOTBALL ZONE / 2024年7月23日 18時2分
-
横浜FM、ハッチンソン暫定監督初陣で首位撃破!! パリ五輪組の不在響いた町田は3連勝ストップ
ゲキサカ / 2024年7月20日 20時0分
ランキング
-
1早稲田実「語り継がれる」異例の守備シフトに反響!投手横に内野5人目 スクイズ防ぐ「7-3-2初めて」
スポニチアネックス / 2024年8月17日 18時53分
-
210点差の9回に…DeNA―巨人戦が警告試合に 大城卓死球で退場、その裏、筒香死球でオースティン激昂
スポニチアネックス / 2024年8月17日 21時50分
-
3ド軍指揮官 8月不振の大谷翔平の打撃状態は「アイススケートの氷の上にいるような感じ」休養は否定
スポニチアネックス / 2024年8月18日 8時20分
-
4阪神・高橋 1025日ぶり復活星 河川敷20キロ歩き「野球が嫌。情緒終わってた」苦悩振り返る
スポニチアネックス / 2024年8月12日 5時16分
-
58強入り後押し…大社のアルプスが「島根県民総動員」 早実も圧倒「ヤバすぎ」
Full-Count / 2024年8月18日 8時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください