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「相手のミスからだったけど…」伏兵の一撃!広島DF和田のJ1初ゴールで鹿島撃破

ゲキサカ / 2018年3月10日 19時30分

先制点を決めたDF和田拓也がチームメイトと喜ぶ

[3.10 J1第3節 鹿島0-1広島 カシマ]

 意外な“伏兵”の一撃がサンフレッチェ広島を開幕3連勝に導いた。スコアレスで折り返した後半6分、波状攻撃からMF川辺駿が右サイドをドリブル突破。ゴールライン際をえぐってゴール前に折り返すと、これはMF三竿健斗にカットされたが、縦につなごうとした三竿健がパスミス。PA内で奪い返したDF和田拓也が冷静な切り返しで三竿健をかわし、右足を振り抜いた。

「感覚だった」というグラウンダーのシュートがニアサイドを破り、ゴールネットを揺らす。「相手のミスからだったけど、決まって良かった。キーパーが見えていたわけじゃなかったけど、近いところ(ニアサイド)をイメージして蹴った」。今季、大宮から完全移籍で加入した和田の移籍後初ゴールが貴重な先制点。大宮時代の15年にJ2で2得点を決めているが、J1ではこれが自身初ゴールだった。

「移籍してきて、早く馴染まないといけないところで数字として結果が出たことはよかった。3連勝というチームの結果もついてきてよかった」。新天地で右サイドバックの定位置をつかんだ27歳はそう言って微笑んだ。人数をかけて敵陣に押し込み、ボールを失ってからも切り替え早く、高い位置で奪い返してのゴール。城福浩監督は「ショートカウンターではないが、目指している形の一つが具現化できた」と納得の表情を見せ、「サイドバックがあそこまで上がれている、そういう時間をつくれたことが大事。そういうシーンをもっともっと増やしていきたい」と力説した。

(取材・文 西山紘平)
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