[MOM2438]阪南大高DF高木践(1年)_ポテンシャル備えたCB、声でも評価
ゲキサカ / 2018年3月12日 20時50分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.11 GACH1-TR CAMP in 大阪 三田学園高 1-1 阪南大高 J-GREEN堺]
身長は170cmと小柄ながらも、タイミングよく跳ぶ競り合いの強さは十分。背後へのボールに対する処理も抜群で、阪南大高の濱田豪監督が「プロを狙えるだけのポテンシャルを持っている」と評するのが、DF高木践(1年)だ。
ベンチからのスタートとなったこの日は、前半は「試合の入りが良くなかった。今取り組んでいる相手を裏返す攻撃ができていなかった」(高木)と戦況を見つめていた。逆転を狙い、後半開始からピッチに送り込まれると、意図的に最終ラインから相手エリアに長いボールを入れることで、攻撃を改善。守備でも落ち着いた対応で、相手に決定機を与えなかった。
スタッフが称えたのは、プレーではなく声の部分だ。「(新)2年だけど、一番声を出してラインを統率していた」と称したように、後ろからのコーチングでチームを上手くコントロールする姿が印象的だったが、昨年夏までは声が出せず、コーチ陣からよく怒られていたという。しかし、2歳上のDF吉田伸弘や、伊吹卓祐など昨シーズンの守備陣を見て学ぶことで、自らの意識を変えようとしてきた。「あれだけ、ずっと声を出し続けて凄いなと思う。ちょっとずつ出来るようになったきたけど、まだまだだと思うので、もっと声を出して行きたい」。
昨年は右サイドハーフとしてプレーし、ルーキーながらもインターハイに出場。今季は中学時代までプレーしたCBに戻ることが予定されている。託されるのは、背中を追ってきた先輩たちがズラリと抜けた守備の軸としての活躍で、「これから自分が中心になっていかないといけない。2年生やけど、しっかり先輩たちをまとめられるように厳しく言っていきたい」と話すように、本人の自覚も十分だ。「CBはオフサイドをとれたら楽しいし、ヘディングで勝ったら嬉しい。アシストも出来たら良いので、しっかりボールを蹴りたい」と続けるように本職でのやりがいも感じており、飛躍の予感が漂っている。
今年にかける意気込みも強く、「1試合でも多くプレミアリーグに出て、スカウトの人に見てもらいたい」。チームの特徴である堅守を支えることができるかは、高木が見せるパフォーマンスに掛かっていると言っても過言ではない。
(取材・文 森田将義)
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