“考えるSB”黒川圭介が日韓戦で昨年の悔しさ晴らす「今年こそは」
ゲキサカ / 2018年3月13日 12時31分
昨年、韓国で行われた『第14回DENSO CUP SOCCER 大学日韓(韓日)定期戦』を、DF黒川圭介(関西大2年)はベンチからずっと眺めていた。
「昨年も全日本大学選抜に選んでもらったんですが、海外キャンプで怪我をしてしまって……。幸い、2、3日練習を離脱しただけで怪我は治りました。だけど結局、試合に出られないまま日韓戦が終わってしまった」
黒川は、そんな前回大会への思いを率直に「悔しい。今年こそは試合に出て、チームの勝利に貢献したい」と吐露した。
昨年、1年生でこの大会のメンバーに選ばれたのは黒川とFW旗手怜央(順天堂大)、MF三笘薫(筑波大)の3人だけだった。旗手と三笘はそのままユニバーシアード代表に選出され、台北大会で優勝。世界一を経験した。黒川だけが“置いてきぼり”になった形になるが、「大会が終わってからも、(関西)リーグ戦でのパフォーマンスがよくなかったのは自分でも感じていた」という。
「もしリーグ戦でいいパフォーマンスを出せていたら、(ユニバーシアード代表の)メンバーに残るチャンスはあったかもしれない。今思うと日韓戦前の怪我が、不調のきっかけになったのかな、という思いはあります」
大阪桐蔭高から関西大に進み、入学早々に左SBとしてレギュラーを獲得した。もともと「1年からレギュラーを獲るつもりでいた」が、「関西大は左SBが手薄。もっと自分が絶対的な存在にならないといけない」と、さらなる向上を目指す。特に昨年、不調の時期を経験したことで、周囲との関わりあいを考えるようになったという。
「それまでは自分のパフォーマンスを中心に考えていたから、少しずつ周りと合わない部分が出てきた。最近は周りとの連携を強く意識するようになりました。自分が上がるタイミングだけではなく、逆サイドが攻撃を仕掛けたいと感じたら、自分がちょっと引いたり。もっと周りを活かして、自分も活かすようなプレーを考えないと」
1月に行われたU-21代表とのトレーニングマッチや、2月に行われた『デンソーカップチャレンジサッカー 熊本大会』(以外デンチャレ)では、その成果が顕著だった。もともと攻撃の起点としてのオーバーラップ、ドリブルの突破力には定評があったが、そこに“周りを活かす”守備が大きな武器として加わった。
「デンチャレ後に関西大に戻ってきて、味方をうまく使いながら自分が前に出るとか、味方がやりやすいように自分が動く、といったプレーが増えていることに気づいた。その中でいかに自分の特徴を出すか。周りを活かすプレーと自分の特徴、その両面を出せるようになったのは収穫だと思う」
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
[プリンスリーグ関東1部]手応えのある戦いから、もう一歩。鹿島学園は勝ちを掴むチームへ
ゲキサカ / 2024年10月14日 11時18分
-
[MOM991]中央大GK岩瀬陽(3年)_ブレずにNo.1守護神へ「どんどんステップアップしていきたい」
ゲキサカ / 2024年10月14日 10時52分
-
[MOM990]流通経済大GKデューフエマニエル凛太朗(2年)_目立ちたがり屋のプロ注目大型GK
ゲキサカ / 2024年10月9日 19時5分
-
兄がJクラブで台頭…「ベガルタ戻りたい」 兄弟歩む“同じ道”、夢は「一緒にユアスタでプレー」
FOOTBALL ZONE / 2024年9月22日 7時40分
-
大学187㎝逸材がプロへ…韓国GKキム・ジンヒョンから貰ったグローブで叶えた“J内定”
FOOTBALL ZONE / 2024年9月21日 7時50分
ランキング
-
1大谷翔平の走塁ミスをロバーツ監督が非難 異例の苦言に米メディア騒然
東スポWEB / 2024年10月19日 10時45分
-
2最下位の鳥栖、J2降格が決定 2012年に昇格後初めて…監督交代、主力移籍“草刈り場”の苦境1年
FOOTBALL ZONE / 2024年10月19日 17時4分
-
3珍しい大谷翔平への“苦言”「言い訳できない」 指揮官は試合前絶賛も…常勝軍団の洗礼
Full-Count / 2024年10月19日 11時22分
-
4ゴールまであと10mで悲劇「見ていて辛く」「涙が出てしまい…」X悲痛 箱根駅伝予選会、東海大は落選
THE ANSWER / 2024年10月19日 18時40分
-
5巨人 35歳・坂本が見せた魂のヘッスラ2連発で待望1勝 流れは確実に変わった!
スポニチアネックス / 2024年10月19日 20時59分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください