[新人戦]岡山突破目指す玉野光南の注目FW飯尾柊太、大型アンカーとして飛躍も:中国
ゲキサカ / 2018年3月17日 21時35分
[3.17 中国高校新人大会準々決勝 玉野光南高 0-2 広島観音高 広島スタジアム]
玉野光南高(岡山)は、中国地方を代表するストライカーのFW飯尾柊太(2年)がアンカーとして先発出場。両SBがゲームメークに積極的にかかわるチームの中で中盤の“重し”となること、配球役としての期待も背負ってプレーした。
中盤からの大きな展開も持ち味とする飯尾はボールに絡んで立ち上がりに押し込む一因となっていたものの、守備面では相手のパスワークに剥がされてしまうシーンも。徐々に、広島観音高(広島)に流れを傾けられていたこともあって、飯尾は前半25分から前線へポジションを移した。
前線に入ってからは相手DFをねじ伏せるようなボールキープを見せたり、引いてボールを受けてからスルーパスを狙ったりして攻撃の起点となっていた。だが、チームは前半終了間際と後半立ち上がりに失点。飯尾もパスワークの中でチャンスに絡んでいたが、シュートまで持ち込めず、1点を奪うことができなかった。
飯尾は個人の課題について「身体の使い方をずっとやっているんですけれども、身体を使えていないから失うという場面が結構多くて、タックルされたらチャンスなのにコケてしまったり、あとはシュートの精度ですね」と分析する。現状では攻撃色の強いチームの中で、中盤の柱になる可能性も、ストライカーとして試合を決めに行く可能性もありそう。彼のFWとしての迫力も、アンカーとしての高さと質の高いパスを加えることも捨てがたいところ。他の選手の成長度や飯尾の将来も見極めながら、彼のポジションは決まっていきそうだ。
中国地方有数のタレントを擁する玉野光南の目標は攻撃的なチームとして岡山を突破し、全国へ出場することだ。前日の1回戦で右腕を負傷して準々決勝を欠場したFW後藤隆一主将(2年)は「自分たちの良さである元気で、アクションフットボールを掲げている。先輩たちに比べて元気が足りない。情熱というところを上げていかないと追いつけないし、負けてしまうと思います」。個々が成長を遂げ、「元気」をより表現して、激戦区・岡山を突破するチームになる。
(取材・文 吉田太郎)
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