旗手のようにブレイクなるか。高校選抜FW佐藤颯汰「海外の選手を驚かすくらいのプレーを」
ゲキサカ / 2018年3月23日 21時10分
[3.23 練習試合 日本高校選抜 1-3 順天堂大 市原スポレクパーク]
日本高校選抜唯一の得点を挙げたストライカーは「あと4点、5点くらい行けましたね」と反省していた。FW佐藤颯汰(日章学園高→北九州)は2本目開始から出場すると、その15分にゴール。左SB角田涼太朗(前橋育英高→筑波大)の左クロスから相手DFの背後を取る形で抜け出し、右足で先制点を決めた。
「涼太朗のクロスが来るのは分かっていた。裏の動きとか得意だったので、抜け出してあとは決めるだけでした」。貴重なゴールを決めることができたが、その他のチャンスをものにすることができなかった。
この日、佐藤颯が最も多くのチャンスに絡んだことは間違いない。そのスピードを活かした抜け出し、ラストパスで味方の決定機ももたらした。だが、カウンターからGKと1対1になりながらシュートを当ててしまったり、ゴール前でバランスを崩して打ちきれなかったり、判断が遅れてDFにブロックされてしまうなど2点目を奪うことができず。本人は「余裕はあったんですけれども、相手が近かったりした時に狙い過ぎで相手ばかり見てしまって、ちゃんと蹴れなくて外してしまった。ちゃんと決める方法がもっとあったので、決めていかないと行けない」と猛省していた。
抜群のスピードでDFを振り切り、シュートまで持ち込むFWがデュッセルドルフ国際ユース大会でブレイクする可能性は十分にある。2年前のデュッセルドルフ国際ユース大会で4得点を挙げてベストストライカー賞とベストイレブンに輝いている順天堂大FW旗手怜央(16年日本高校選抜、17年U-20日本代表)が、この日の試合後に「自分は向こう(ドイツ)に行ってから覚醒しました。やってやろう、という気持ちが結果に繋がった」と語っていた。U-16日本代表時代以来となる海外チームとの対戦に佐藤颯も「やってやろう」という意欲を燃やしている。
「久しぶりの海外。海外の選手とやるのは自分の成長にも繋がるし、海外の選手から吸収できることもたくさんあると思う。その中で自分が得点して逆に海外の選手を驚かすくらいのプレーをしたいです。海外で色々な人も注目するのでチャンスだと思うので、結果を残したいです」
今回、北九州の森下仁之監督からは「とりあえず、活躍して来い」とエールを受けたのだという。「やってやろう」「北九州の名に恥じないようにしたい」という思いを持つ佐藤颯が、デュッセルドルフ国際ユースでの活躍をその後の台頭に繋げた旗手のように、海外で結果を残す。
(取材・文 吉田太郎)●2018日本高校選抜欧州遠征特設ページ
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