「ゼロで終えたかった」と厳しい表情の槙野、ポジティブに考えて良いこととは…
ゲキサカ / 2018年3月24日 3時56分
[3.23 国際親善試合 日本1-1マリ リエージュ]
守備の大黒柱となるDF吉田麻也を欠いて迎えた一戦。日本代表DF槙野智章は、試合前にCBでコンビを組むDF昌子源、そして最高峰に構えるGK中村航輔と「我慢強く守ろう」と話し合ってピッチに向かった。
「今日のゲームに入る前、苦しい時間もあるだろうし、自分たちのミスもあるだろう。その中で後ろの3人で我慢強く守ることが、チームにとって良い流れを引き寄せることになると話していた」
序盤から日本が主導権を握って試合を進めるものの、身体能力が高く、個の力でボールを運べるマリ代表の速攻を浴びる場面もあった。集中力を保った守備で相手攻撃をはね返して得点を許さずに試合を進めるが、前半42分にPA内でDF宇賀神友弥がファウルを犯してPKを献上し、先制点を奪われてしまう。
試合は、後半アディショナルタイムに生まれたFW中島翔哉のゴールで1-1のドローに持ち込んだが、「たとえ親善試合とは言え、まずは勝たなければいけない試合だったし、DFとしてはゼロで終えたかったというのは本音です」と唇を噛んだ。
厳しい表情を見せていた槙野だが、得点した中島とアシストしたMF三竿健斗の名前を挙げ、「途中交代で入った選手がチームに新しい刺激をもたらしてくれたのは、非常にポジティブに考えて良いこと」と収穫として挙げると、「チームにさらに競争意識が芽生えていく必要があると思う」とW杯本大会までの残された時間の中で、今まで以上に切磋琢磨してチームを成長させていく必要があると説いた。
(取材・文 折戸岳彦)
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