右SB後藤田が後半ラストプレーで同点弾!日本高校選抜がエバートンと執念のドロー!!
ゲキサカ / 2018年4月1日 9時3分
10分には左サイドでインターセプトした菊地がそのまま持ち上がって左足シュート。強烈な一撃はGKの手をかすめてクロスバーをヒットする。さらに17分には井上のパスから町野がPAへ潜り込む。だが17分には背後を取られて、GK薄井のファインセーブに救われるシーンも。その後、町野を1トップにした4-5-1へシステムを変えて距離間良くパスを動かし、ラストパスを狙ったが、難しい戦いになっていた。
後半5分には井上を荒木へチェンジ。8分には左スローインから田部井が左足シュートを放ち、さらにアーリークロスなどからシュートを狙う。だが15分にDFラインからのバックパスをインターセプトされ、サポートしようとした薄井がPA内でファウル。このPKを決められて先制された。日本は直後に町野に代えて佐藤颯を投入。左の角田と菊地、右の後藤田と荒木がアーリークロスを狙い続けたことがエバートンのクリアを乱す。
21分には生駒の好パスを起点に攻め上がった角田が中央へ正確なラストパス。これを飯島がダイレクトで叩いたがGK正面を突いてしまう。エバートンが25分ハーフのゲームを終わらせようと狡猾に時間を使おうとする中、諦めない日本はCKや宮本のロングスローも交えて猛反撃。最後まで攻め抜いたことが劇的な同点ゴールに繋がった。
平野監督は常々、「来ていない5人の分も戦う」と口にしてきた。GK濱田太郎(初芝橋本高)、DF石井優輝(昌平高)、DF嶋中春児(長崎総科大附高)、MF梅津凌岳(京都橘高)、FW圓道将良(旭川実高)の5人は2月の「NEXT GENERATION MATCH」や強化合宿で、今回のデュッセルドルフ国際ユース大会に出場している18人とともに活動。欧州遠征に関してはバックアップに回ったが、彼らも日本高校選抜メンバーだ。
後藤田は「みんなで最初一緒に戦っていて、来ていない選手も悔しい思いをしていると思う。彼らのためにも頑張りたい」。5人のため、そして全国4,000校を超える高校サッカー部の代表として戦う日本高校選抜。この日はその責任感と意地が、執念の同点ゴールを生み出した。苦戦でもぎ取った勝ち点1を必ず予選リーグ突破に繋げる。
(取材・文 吉田太郎)●2018日本高校選抜欧州遠征特設ページ
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