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[プレミアリーグEAST]「大槻さんには感謝しかない」。諦めずに戦った浦和ユースがAT同点弾で市船とドロー

ゲキサカ / 2018年4月22日 18時49分

 この後、市立船橋が10番MF井上怜(3年)、浦和も10番MF池高暢希(3年)を投入し、互いに勝ち越しを狙う。せめぎ合う時間が続く中、市立船橋が自分たちに流れを傾ける。縦への鋭い仕掛けを連発していた井上の左足シュートや、左サイドを突破したSB松尾勇佑(3年)のクロスに西堂が飛び込むなど決定機を作り出した市立船橋は31分、縦パスに反応した井上が一気に加速してPAへ侵入。ファウルで止められて獲得したPKを井上が左足で決めて市立船橋が逆転した。

 浦和は石栗コーチが「(悪い流れを)自分たちで受け流して、自分たちの(強みを出せる)流れに持っていければ良かった」と指摘していたが、悪い流れをなかなか変えられなかった浦和は追う展開になった。それでも2失点目の直後に怪我明けの187cmCB大桃伶音(3年)を前線に投入。敵陣で獲得したスローインから“ロングスロワー”遠藤が次々とゴール前にライナー性のボールを放り込む。市立船橋は耐えていたものの、浦和の迫力ある攻撃の前に慌てたクリアが続いてしまい、2次攻撃、3次攻撃を受けてしまっていた。

 そして47分、浦和は交代出場FW二見健太(3年)がPAから決定的なシュート。これは市立船橋DFの身を挺してのクリアに阻まれたが、右ゴールライン際でこぼれ球を拾った大桃が背後からファウルを受けてPKを獲得する。直後、キッカー・池高の右足シュートが決まるも、蹴る前にPAに入った選手がいたという判定で蹴り直し。それでも、池高が“2本目”のキックも決めて浦和が土壇場で引き分けに持ち込んだ。

 逆転されても心折れることなく、戦い抜いた浦和が執念のドロー。逆転勝ちした前節の清水ユース戦に続く貴重な勝ち点獲得だ。池高は「開幕までずっと大槻さんと一緒に積み上げてきて、積み上げてきたものは絶対に出そうということは言ってきていた」と語り、ゲーム主将を務めたCB白土大貴(3年)は「自分たちに戦うことを植え付けてくれたので、大槻さんには感謝しかないですし、これからは監督が(上野)優作さんになる。自分たちは最後の年なので、恩返しというか、大槻さんのためにとか誰かのためにやることが大事かなと思います。このリーグにいるからには強い気持ちで戦わないといけない。自分たちで何とか這い上がっていけたらいいと思っています」と口にした。今後は新体制に移るが、大型MF大城蛍(3年)がルヴァン杯でベンチ入りするなど、ユースの選手たちにとってトップチームが近い存在になっていることも確か。彼らは“浦和ユースらしく”戦う姿勢を表現し続けて結果を残し、上のステージに上がることを目指す。

(取材・文 吉田太郎)●2018高円宮杯プレミアリーグEAST特集

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