[プリンスリーグ関東]0-2からの逆転劇…プリンス初勝利の桐生一、勢いに乗って次節『虎狩り』へ
ゲキサカ / 2018年4月30日 1時29分
1点ビハインドとなった三菱養和は後半20分、一気に3人を交代。メンバー入りした20人中唯一のルーキーMF田中雄大(1年)、普段は主力のDF渡辺大貴(3年)、テクニシャンのMF宮本康生(3年)が投入された。さらに同36分、今度は2枚替えを敢行。同38分には宮嶋のクロスに途中出場DF竹内駿斗(2年)が合わせ、ゴールを脅かした。
ところが次のゴールも桐生一に入る。後半42分、中央で前を向いた若月が右サイドに展開し、投入されたばかりのMF熊谷広夢(3年)が勢い良く突破。グラウンダーのクロスに三菱養和守備陣は対応できず、ファーに走り込んだMF楠大樹(3年)が合わせ、リードを2点に広げた。
三菱養和は捨て身の攻撃を始め、サイドへのロングボールとそこからのクロスを多用。桐生一は185cmの長身を誇る角野らが必死で弾き返すが、なかなか押し返せない場面が続く。だが、後半アディショナルタイム、三菱養和はゴール前20m弱からのFKを廣川が蹴り込むも、壁に阻まれ、こぼれ球に反応した林のシュートも枠外。最後まで得点を奪うことができず、今季初黒星となった。
三菱養和の増子亘彦監督は試合後、「調子に乗ってしまったんでしょう」と敗因を指摘。ここまで1勝2分けと無敗が続いていたが、この日は2得点の後の4失点。「ウチは細心の注意を払って、献身的にやらないといけないチーム。そのベースの部分がリードしたことでなくなってしまった」と悔やんだ。
一方、桐生一にとってはうれしい初勝利。勢いに乗った状態で、次節に行われる同県対決の前橋育英高戦に臨むことができる。中村コーチは「プリンス参入は前育さんを倒すことがテーマ」と意識は明確。「せっかく新人戦でやっつけたので、ここで勝てればインターハイでも勝てるという気持ちで、決勝戦のようなつもりで行きます」と6日後に迫る“虎狩り”に向けて意気込んでいた。
(取材・文 竹内達也)●2018高円宮杯プリンスリーグ特集
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