復帰戦の開始10分で2ゴール、三菱養和FW栗原イブラヒムジュニア「自分が結果を出すより…」
ゲキサカ / 2018年4月30日 7時5分
[4.29 プリンスリーグ関東第4節 三菱養和ユース2-4桐生一高 養和巣鴨G]
肉離れで戦線を離脱していた三菱養和SCユースFW栗原イブラヒムジュニア(2年)はこの日、待ちに待った今季初出場を迎えた。気合いを込めて臨んだ一戦では、前半10分までに2得点を記録。だが、チームは今季初黒星を喫してしまい、「雰囲気を変えることができなかった」と肩を落とした。
序盤は間違いなく“彼の日”になりそうな展開だった。前半7分、右サイドを駆け上がったMF林壮真(3年)の高軌道クロスに頭で合わせ、先制点を奪取。さらに喜びも覚めやらぬ同10分、今度はDF宮嶋俊弥(3年)のクロスに反応すると、豪快に叩きつけたボールが再びネットを揺らし、リードは2点に広がった。
「今週からようやくチームに絡めて、ああいう形で点を取ることができたのは良かった」。復帰戦を飾った2年生エースは前半のプレーをそう称したが、チームはそこから歯車が狂っていく。「雰囲気がいつもと違っていて、ふんわりしてしまった」(栗原)。2点リードで受けに回ったか、それとも先制したことによる油断だったか、徐々に押し込まれる場面が続いていった。
すると、相手の細かいパスワークに詰めることができず、中央を割られる形で前半のうちに2失点。後半、相手の個人技で勝ち越しゴールを奪われると、栗原は35分に途中交代し、攻めに出た時間帯にダメ押し点を喫した。終わってみれば2-4で今季初の敗北。栗原は「自分が結果を出すことより、チームの勝利が欲しかった」と唇をかんだ。
増子亘彦監督からは、チームが2年連続で輩出してきた得点王を意識させられているといい、復帰1戦目での2得点は上出来の数字。だが、栄誉を獲得するためにはシーズンを通した活躍が求められ、敗戦から立ち直ることも必要になる。次節は強敵の横浜FMユース戦。「タレントが多いので、組織でやらないと勝てない」とチームでまとまることの重要性を強調していた。
(取材・文 竹内達也)●2018高円宮杯プリンスリーグ特集
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