「できるとは思っていたけど…」内田篤人、J復帰後初アシスト以上の“収穫”
ゲキサカ / 2018年5月2日 22時15分
[5.2 J1第12節 鹿島2-1長崎 カシマ]
その表情には充実感とともに確かな手応えもにじんだ。鹿島アントラーズのDF内田篤人が今季リーグ戦初のフル出場。Jリーグ復帰後初アシストも記録し、チームの4試合ぶり白星に貢献した。
電光石火の先制点だった。前半4分、左サイドからFW金崎夢生、FW鈴木優磨とつないで右サイドのMF遠藤康がボールをキープ。その背後を駆け上がってきた内田は遠藤の縦パスをワンタッチで折り返し、鈴木がヘディングでゴール左のサイドネットに流し込んだ。
「(鈴木)優磨と(金崎)夢生は点が取れるところにいるし、2人ともヘディングがうまい選手。ゴロか、頭か。速いボールを意識した」。鈴木はジャンプすることなく、上体を伸ばした状態でヘディング。「もうちょっと低くても良かったけど」と振り返った内田の絶妙なクロスが先制点をアシストした。
鹿島復帰戦となった2月14日のACL開幕節・上海申花戦でもフル出場していた内田だが、リーグ戦は今季初のフル出場。しかも中3日、中2日、中3日の4連戦目だったからこそ価値がある。「個人的には(4連戦)全部、(フルで)行くつもりだった」としながらも、「アシストとフル出場、どちらが個人的に大きいか?」という質問には「フル出場」と即答した。
「(フル出場)できるとは思っていたけど、前半、(体力的に)抑えてとかではなかったし、体的には動いていた。もちろん、アシストもね。目に見える結果も欲しいから」。フル出場、アシスト、そして勝利。体力的にも感覚的にも確実に戻ってきている実感がある。
「体的にもボール的にも合ってきている。トラップだったり、見えるところだったり。クロスもトラップも自分の中で合ってきた。周りも俺の使い方が分かってきている。ヤス(遠藤康)とかは特に」。過密日程は続き、中2日の5日に再びホームで浦和戦(カシマ)。さらに中3日の9日にはACL決勝トーナメント1回戦第1戦の上海上港戦(カシマ)が待っている。
「次もホームで、相手も浦和。いい雰囲気でできると思う」。すでにチケットが完売した浦和戦に向け、「オズワルドにも久しぶりに会えるし」と、07年から11年まで鹿島を率いたオズワルド・オリヴェイラ監督との“再会”も楽しみにした内田。今月18日には日本代表メンバー発表が控える中、勢いに乗って過酷な連戦を走り抜く。
(取材・文 西山紘平)
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