“全治8か月”から先発復帰の柏MF手塚康平、「すごくつらかったんですが…」と幸せ語る
ゲキサカ / 2018年5月2日 22時55分
[5.2 J1第12節 湘南1-2柏 BMWス]
柏レイソルアカデミーが育てた“エレガント”な司令塔が9か月ぶりの先発復帰を果たした。絶妙な距離感のポジショニング、素早い判断でのダイレクトプレー、動きに無駄のないターン、左足でのミドルシュート。長期離脱を感じさせないようなハイパフォーマンスで、チームの2試合ぶりの勝利に貢献してみせた。
MF手塚康平はプロ入り2年目の昨年8月5月、J1第20節の神戸戦で、右膝前十字靭帯損傷、右膝半月板損傷の大怪我を負った。全治に要する期間は、サッカー選手に多い負傷の中では、最も長い8か月。「すごくつらかったんですが、こういうふうにサッカーができることを考えて、ずっとリハビリしてきました」(手塚)
そうして手塚はピッチに戻ってきた。実戦復帰したACL第6節の天津権健戦では16分、J1第10節の浦和戦では21分、そして前節の清水戦では34分。徐々に出場時間を伸ばしながら、コンディションを整え、ついにこの日、負傷した神戸戦以来270日ぶりとなるスタメン入りを飾った。
「試合前はすごくワクワクしました。サポーターに自分の応援歌を歌ってもらって、すごく力になりました」。そうして試合に入った背番号17に、見せ場はたびたび訪れた。前半17分、味方のクリアをダイレクトで前に付け、中央を崩してFWクリスティアーノに決定機。同26分には、前にスペースがあるのを見るや、強烈なミドルシュートを放った。
そうして前半28分、自慢のテクニックで追加点を導いた。インターセプトしたボールをダイレクトでMF瀬川祐輔に送ると、そこからクリスティアーノのスルーパスを呼び込み、MF江坂任が技ありシュート。「縦に付けるチャンスがあったら、どんどん付けていこうと思っていた」という意識が実を結んだシーンだった。
後半31分にピッチを後にしたが、その直前にも大チャンスにつながるスルーパスを出すなど、終始安定したパフォーマンスを披露した。「自分が監督に使われる意図は、自分たちのボールを大事にしたいということ。まだまだですけど、何回か良いプレーも出せたし、あとはもっと自分たちの時間を長くすることを突き詰めたい」。とは前へと進んでいくだけだ。
「試合に出ることを考えてリハビリをがんばってきて、こうやって試合に出られて幸せです」(手塚)。中学、高校と柏アカデミーが手塩にかけて育て上げてきたテクニシャンは、まだ22歳。柏サポーターから歌い上げられる『エレガント』なプレーを見せてくれることを、期待せずにはいられない。
(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ
●[J1]第12節スコア速報
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
甲府がDF孫大河&MF木村卓斗の負傷を報告
ゲキサカ / 2024年5月4日 11時52分
-
J1躍進の町田に「王の帰還」 昨季J2・MVPブラジル人FWの復活に注目「待ってました!」
FOOTBALL ZONE / 2024年5月3日 14時25分
-
長期離脱乗り越えた福岡FW佐藤凌我が古巣の東京V戦で7カ月ぶりのリーグ戦復帰…「ヴェルディ戦で復帰できたことが嬉しい…」
超ワールドサッカー / 2024年4月29日 7時15分
-
久保建英のR・マドリー戦初ゴールはまたも幻に…ソシエダ、ターンオーバーで初先発の19歳FWに被弾し6戦ぶり黒星
ゲキサカ / 2024年4月27日 6時0分
-
三浦弦太が90+9分劇的決勝ゴール!! G大阪が5戦ぶり白星、18歳DF一発退場の鳥栖は最後に耐え切れず
ゲキサカ / 2024年4月14日 17時19分
ランキング
-
1新たに30チームの天皇杯出場が決定! 都道府県代表出揃う
ゲキサカ / 2024年5月12日 23時47分
-
2ダルビッシュ、日米通算199勝…ドジャース戦7回無失点で今季3勝目
読売新聞 / 2024年5月13日 7時59分
-
3ヌートバー 選球眼での打点で勝利に貢献 打率は14試合ぶり2割台に回復
日テレNEWS NNN / 2024年5月13日 11時32分
-
4清川栄治さん死去、62歳 広島、近鉄で救援投手として活躍
共同通信 / 2024年5月13日 11時52分
-
5【ヤクルト】塩見泰隆、大けがで今季絶望...抜けた穴は誰が? ファンからは「激励メッセージ」殺到
J-CASTニュース / 2024年5月13日 15時7分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください