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[球蹴男児U-16リーグ]憧れの先輩MF高橋大悟のようなセンスと負けん気持つレフティー、神村学園MF下川床

ゲキサカ / 2018年5月4日 23時14分

神村学園高の攻撃の中心、MF下川床勇斗

[5.3球蹴男児U-16リーグD1第1節 神村学園高 1-4 筑陽学園高 大津陸上競技場]

 憧れの存在は今年、卒業して清水でプレーする先輩MF高橋大悟。神村学園高MF下川床勇斗は、ピッチの中で先輩レフティーに通じるような雰囲気を醸し出している。

 昨年、球蹴男児U-16リーグで2位に入り、U-16全国ルーキーリーグ交流大会に出場している神村学園は筑陽学園高と初戦。コンビネーションでの崩しからゴール前のシーンを増やしていたが、決めきることができず、逆に1-1から突き放されて黒星発進となった。

 下川床は「もっと中盤でボールを動かして、色々な選手がかかわってゴール前まで行きたかった。(個人的にも) ボールを失いすぎていたり、点を決められなかったことが凄く悔しかったです」と首を振る。

 だが、自らのテクニックを随所で発揮し、周囲の選手を活用しながらDFをかわしていく動きで存在感。ボランチの位置から幾度もゴール近くに迫っていたほか、左足の展開でサイド攻撃の起点になっていた。また、藤山卓コーチも認めていたのはボールを奪う感覚の高さだ。攻撃センス高いMFは守備面でもセンスの高さを発揮。相手の動きを予測してボールに絡むと、本人も特長の一つだという球際での泥臭く、執着心のある動きで奪い取り、味方の攻撃に繋げていた。

 登録は163cm、50kgと小柄。だが、攻守におけるセンスの高さや負けん気の強いプレースタイルは「(憧れは)高橋大悟選手です。どんな相手でも点決めれるし、チームを救える選手」という先輩MF高橋のようだ。昨年度、高橋は神村学園高のエースナンバー14番を背負って全国舞台で躍動したが、神村学園中の14番を背負っていたのが下川床だった。

 高橋の後継者になりうる可能性を持つ存在だが、日々の姿勢はまだまだ憧れの先輩には遠く及ばない。藤山コーチが“努力の化け物”と評していた高橋は全てをサッカーに懸けて取り組み、小さな身体でプロ入りを勝ち取った。高橋同様に覚悟を持って挑戦し続けなければ、彼に近づくことはできない。

 初戦で悔しい敗戦を経験したMFは翌4日、熊本学園大附高戦にトップ下で出場して1ゴール。「1、2年生で色々なことを学んで3年生で結果を残したいと思っています。(球蹴男児U-16リーグでは)得点王を狙っています」と語る下川床はこだわって成長を果たし、「チームを救える選手」だった高橋のようになる。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
2018 球蹴男児U-16リーグ特集ページ

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