[球蹴男児U-16リーグ]“史上最弱”の評価覆す!九国大付が逆転で開幕白星
ゲキサカ / 2018年5月5日 7時36分
[5.3球蹴男児U-16リーグD1第1節 熊本学園大付高 1-2 九州国際大付高 大津球技場]
九州の強豪校が長期に渡るリーグ戦を通して1年生選手の育成および指導者のレベルアップを図る「2018 球蹴男児U-16リーグ」が3日に開幕。九州国際大付高(福岡)が熊本学園大付高(熊本)に2-1で逆転勝ちした。
前半は熊本学園大付が狙いどおりの攻守。FW宇都栄輝の抜け出しやMF岩本昂大、MF山本将らが絡みながらのサイドからの崩しといった自分たちの良さを出そうとしていた。そして41分にサイドからの崩しで九国大付の守りをこじ開け、MF永野昌大が先制点を決める。
対する九国大付は後半、梶川恭平コーチから「勢いを持っていけ」という声が飛ぶ。前からスピードのある攻守を見せたほか、リスタートでも相手の守りの準備が整う前にスタート。勢いを持ってゴールへ向かう九国大付が7分に追いつく。クリアボールで上手く抜け出したFW谷口幹太が右足シュートを決めて1-1とした。
熊本学園大付は岩本がカットインからシュートへ持ち込むなどワイドからの攻撃で勝ち越し点を狙う。だが、九国大付は競り合いでの強さが印象的なMF川西翼が中盤でボール奪取を連発。また、185cmのCB三宮陸矢とCB磯谷駿の両DFがPA付近の攻防で身体を張って得点を許さない。
迎えた18分、九国大付は敵陣左中間でインターセプトした交代出場FW井上悠真が独走。そのままニアサイドへ強烈な勝ち越し弾を叩き込んだ。その後、熊本学園大付に反撃を許した九国大付だが、GK向野励哉中心に落ち着いた守り。その守護神が「チームメートは必死にボール追いかけて最後まで守りきろうという意識が高かったので、後半はゼロに抑えることができたと思います」と評した頑張りもあって、2-1で競り勝った。
今年の九国大付はコーチ陣に「史上最弱」と言われている世代なのだという。例年に比べると、現状は個性的な選手も少ない。「散々、試合のあととか『史上最弱だな』と言われています。『この大会も一番下の方だから謙虚にやれ』と言われている」(向野)。ただし、その声は選手たちのエネルギーになっている。
日々努力を惜しまず、謙虚に戦いながら、上を目指していく意気込みだ。「全国に行って、そこでも活躍できる選手、チームになりたい」という向野ら九国大付イレブンが、球蹴男児U-16リーグでも周囲からの評価を覆して優勝争いに食い込む。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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