[プリンスリーグ九州]注目CB擁する九国大付が長崎総科大附撃破、インハイ予選へ弾みの1勝
ゲキサカ / 2018年5月8日 14時0分
これをキッカーの大川が右足で決めて値千金の1点を奪い取った。長崎総科大附はCBとして先発していた注目FW柏木澪弥(3年)を前線に上げて攻撃の圧力を強める。だが、小嶺忠敏監督が「点が獲れないですね」と首を振ったように、幾度かゴール前までボールを運んでいたものの、相手ゴールを破ることができない。
「まず開幕戦から勝ち点獲れていなくて苦しかったし、インターハイ前の最後の公式戦で勝ちたいという気持ちも強かった」と田中が説明していたが、初勝利を目指す九国大付はピッチ外のサブ組、応援組含めて一体感ある戦い。40分に退場者を出した長崎総科大附に対し、九国大付は最後まで集中力を切らさずに戦い、1-0で競り勝った。
第2節から第5節までの4試合(この間、2分2敗)はいずれも勝機がありながら勝ち切ることができなかった。田中は「チームとして良い守備から良い攻撃に繋げていくサッカー。開幕戦から良い守備はできていた。きょうは前に行く姿勢がいつもよりも強かった」と説明していたが、この日は前への気持ちと1勝への執念が結果に結びついた。
Jクラブへのキャンプ参加も経験している大川は「ずっといつも惜しい試合だった。勝ち切るだったり、勝負強さが足りなかったのできょうの勝ちは大きい。インターハイは全国行きたいので、チーム一丸となって走ったり、球際だったり、練習からきっちりやって、ヒガシ(東福岡)を倒して全国で勝ち上がっていくチームになりたい」。大黒柱の大川を中心とした伝統の堅守、そして例年に比べてWBの攻め上がりやキック精度高い田中、パンチ力ある村上、高校、大学で日本一を経験しているMF森永卓(現新潟シンガポール)を兄に持つ技巧派MF森永が絡んだ崩しなど攻撃面でも特長のある九国大付。強敵から挙げた1勝を自信に激戦区・福岡突破を目指す。
(取材・文 吉田太郎)●2018高円宮杯プリンスリーグ特集
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