[関東大会予選]創部18年で上り詰めた頂点。宇都宮短大附が初の栃木制覇!!
ゲキサカ / 2018年5月13日 18時46分
終盤、1点を追う佐野日大は両サイドからのアーリークロスでゴール前のシーンを増やし、37分には左サイドからの崩しからMF廣瀬龍也(3年)がゴール前に潜り込む。だが、ベンチから選手たちを鼓舞していた吉川が「押し込まれる時間帯もありましたが、GKとDFラインが一体となって頑張っていたので非常に良かったと思います」と評したように、宇都宮短大附はゴール前で2人、3人が身体を投げ出して行く手を阻むなど、各選手がゴールを守ることへの責任感の強さを表現し、一体感を持って1点リードを守り続ける。
そして1-0で試合終了。岩崎陸監督とともにチームを強化してきた前監督の前田貴広副部長は「素直に嬉しいです。(開幕直前の吉川の怪我によって)チームはまとまりました、新人戦1回戦で負けたこともチームを成長させてくれました。学生生活の取り組みが変わり、隙がなくなった」とアクシデントや悔しい思いがチームを強くしたと説明する。
MF赤澤蓮(現順天堂大)ら注目選手が複数いた1学年上の世代が卒業し、不安視されていたが、「できないことを理解して、できるように地道にやってきた。良い意味で積み上げられた」(前田副部長)という“努力の世代”たちが初優勝。栃木の新たな勝者となった。
人工芝グラウンドを持ち、人気校でもある宇都宮短大附の部員数は現在、170人にものぼる。今後も楽しみなチームだが、今大会不出場の矢板中央高や佐野日大、真岡高など力のあるチームの多い栃木で勝ち続けることは簡単なことではない。それでも、「また新しい景色を見せてあげたい」(前田副部長)、「いい波に乗っている。関東行って、インターハイ、選手権でいい結果を残せるように頑張っていきたいです」(谷)という宇都宮短大附がここからさらに積み上げて、2冠、3冠を勝ち取るチームになる。
(取材・文 吉田太郎)
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